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藤十郎の恋・恩讐の彼方に (新潮文庫) |
| - 新潮社 価格 ¥ 500 | |
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新潮社 価格(new/used): 500 円 / 1 円 より 発売日: (1970-03) アマゾン売上ランキング: 41510 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 3件 感動した主人公は無頼で、極悪人であった。盗み、美人局、強請、強盗殺人などを次々と女と共に犯していった。しかし良心の呵責に苛まれ、坊主になる。坊主にやってからも過去の過ち、そしてその悔恨の心に攻められる。ある日村に訪れる。色々な話を聞くと、突然不可能だと言われる洞窟の穴を自ら杭で開けようとする。村人は初め笑っているが、だんだんと心を開くようになる。それから殺害したかつての主人公の子供が仇討ちを試みる。村人から反対されたが、最初仇討ちを果たそうとするが、なぜか一緒に杭で穴を開けようとする。そうこうしている内に穴を開けた。しまいには復讐を忘れ、心を通わすようになった。短編で15分ぐらいで読み終えたが、素晴らしい感慨が読了してから伝わってきた。 短編集の傑作文豪・菊池寛の粋を集めたような魅力的な短編集。 人間の不条理さ、弱さ、そして強さを切れ味鋭く描き出してみせるその筆致はさすが! 表題2作はもちろん(実に対照的な)名作ですが、 個人的には「俊寛」が面白い。 あの歌舞伎でも有名な”悲劇”を、こんな風にひっくり返してしまうなんて! (詳しく書くとネタバレなので止めますが)いや〜、お見事です。 さすが文豪さすが文豪、と読み終えて感じる一冊である。ドラマ化され話題になった『真珠夫人』は収録されていないが、菊池寛のおいしさを味わうにはむしろこちらの方がおすすめできる。どの作品も読みやすく、「文豪」という言葉から連想してしまうような小難しいものではない。誰もが持っている嫉妬や恨みなどの感情を、普通とはちょっと異なる角度から、時には皮肉を効かせて描くあたりがうまい。その昔教科書に収録されていたという『恩讐の彼方に』など、素直に読んでそれなりに感銘を覚える作品もある。初めて菊池寛を読む人に特におすすめ。 |