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海辺のカフカ (上) (新潮文庫) |
| - 新潮社 価格 ¥ 740 | |
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海辺のカフカ (上) (新潮文庫)新潮社 価格(new/used): 740 円 / 16 円 より 発売日: (2005-02-28) アマゾン売上ランキング: 901 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 134件 「大人になること」よりも、「大人になった後」が読みたいんだよ。「15歳」の少年が大人になることをテーマにした小説。文字を無くした男、エディプス・コンプレックス(=「父殺し」)、夏目漱石論(「三四郎」と「坑夫」の比較論)など、その他色々な文学的モチーフが重ねられるつつも、メイン・モチーフとしては、残酷な「世界」「他者」と少年がいかに向き合うようになるかが、いつも通り内向的で非現実的なストーリーで語られる。 明らかに、発表当時に不可解で血みどろな事件を色々と起こしていた「壊れる10代」をターゲットにして「大人になること」を一生懸命に語ろうとした作品なのだが、不幸なことにこの作品は実際に壊れている10代よりも、「大人になりきれない自分」に若干ナルシスティックな魅力を感じる20代〜40代の読み手に熱狂的に支持されたのだった。もちろん、そんな読み手達を相手にして「大人になること」を語る意義は十分にあるが、一番読んでほしい読者層に届かなかったことは、作者とこの作品の不幸な点だろうと思う。 この「ブンガク的」で居心地の良い内向的世界が、本来「大人」であるべき年齢層の日本人に受ける状況は決して健康的ではない。(村上作品の効用の1つには、「大人であること」に疲れた大人達の癒し本としての効果がある。)そろそろ、僕らには「こんな時代に大人であること」を愚直に考えた文学作品が必要なのではないか。だって、村上春樹がトップランナーになってからこっち、僕らはもう20年くらい同じトラックの上をグルグル回ってるんだぜ。 世界そのものを味わう村上作品の「世界の終わり…」のように、登場人物の話が平行して進んでいき結果的に交わるところが楽しめます。 万人受けではないと思いますが、小説に現実やリアリティを求めるよりも、その世界観そのものを味わうことに意味があると感じます。例えば、図書館の縁側から見える庭、森の中の静けさ、『海辺のカフカ』のメロディーや、絵の中から向けられたまなざし…。 想像するそれらは想像でしかないけれど、確かなリアリティを持って物語の世界を静かに語りはじめます。そこに耳を澄ますと色々なものが見えてきます。 ちょうど風の音を聞くように。 面白かった皆さんのレビューが奥深過ぎて気が引けますが、一読者から一言 すごく面白かった 村上春樹さんの書く食べモノや洗濯や掃除するシーンはリアルで、何故か読んでいると癒やされます 60歳のカフカ上質のエンターテインメントでもあり、「いまの時代を生きる」ことの意味を考えるヒントが沢山あり、なんとも欲張りで、素敵な世界でした。私を含め、多くの人々の支持を得られることでしょう。ただ、本当に書きたかったのは、少年のカフカではなく、「60歳のカフカ」ではなかったのでは内でしょうか。 深みを持たせてほしかったノルウェイの森の後に読んでの感想。 抽象的メタファーがあるものの中身がないよう。曖昧に書いて、読み手が想像(誤解)して深みがあるように見えているよう。 どちらも思春期の男が旅先で少女の裸と出会い成長。もう少し異なる男女関係の話を読みたかった。 過去の傑作をオマージュしているものの、その方法が夢落ちというのが…。「日本を代表する作家」らしいスキルを見せてほしかった。 |