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螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫) |
| - 新潮社 価格 ¥ 380 | |
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新潮社 価格(new/used): 380 円 / 1 円 より 発売日: (1987-09) アマゾン売上ランキング: 116114 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 21件 蛍しか読んでないですけどこの本で一番重要な作品はやはり蛍でしょう(それ以外読んでないけど)。ノルウェイ の森の序盤の部分を抜き出して少し修正を加えたものです。オリジナルがあるんだけど 独立したひとつの短編として読めるようになっている。東京の街の描写が叙情的で良い です。それを味わうための作品だともいえる。8月ごろになるといつも読みたくなる本 です。 私小説の終わりと、その後のワン・ディケイド。更に、それから。「蛍」について。 私見を述べれば、村上春樹はこの時期、実験的に 自分の「私小説」を書いて見たのかも知れない。 しかし、80年代前半か、半ばのあの時代では、 矢張り、そぐわないと、判断したのだろう。 80年代を代表する村上春樹作品が、「羊を巡る冒険」だとすると、 あの頃、「私小説的」なリアリティ等と言うものは、確かに 誰も求めては居なかった。その時代を代表する短編集と言うと「カンガルー日和」か。 「回転木馬のデッドヒート」は、ルポルタージュ文学か、 その体裁のフィクションか、その中間で、 著者自身の「私」小説では無い。誰も他人の「人生」や「生き方」の 「真実」には興味を持っていなかった時代。「真実」とは 「私小説的真実」と言う意味で。 90年代に入り、「ノルウェイの森」で、私小説は復活。 世相的には「自分探し」の時代。「引篭もり」も社会問題化し始め、 「あの人は、どんな事を考えて、どんな風に生きている居るんだろう。 『本当の所』を知りたい。」と、伝統的な日本人的「村人好奇心」が 目を覚ます。理由は、恐らく、金が無くなったから。 平成大不況下の、金の掛からない娯楽と言うと、ゴシップくらいしか 無い。明治から戦前まで、マクロ経済的に「縮小均衡」に向かっていた極東の島国では、 近代文学のテーマは、作家が自分の「恥を晒し」、読者が「好奇心」の飢えを満たす 丸で「蛸が自分の脚を喰っている様な状況」だが、その辺りが、主流だったのかも知れない。 幸田真音氏は、「芥川龍之介は何て非生産的なんだろう!」と、女子高生の頃、 驚いたそうだが、マクロ経済的に「貧乏」な状況下で、「自分自身を切り売り」して 喰っていく「蛸の様な小説家」は、経済活動・商行為としては、最も コスト・エフェクティヴな方法・戦略を取っていたとも考えられる。 だが、もっと深い研究は学者が遣る事であり、私が、このレヴューで書く事では無い。 今後の景気がどうなるかは、判らないが、「格差社会」化が 進めば、金のある奴は「反私小説」を、金の無い奴は「私小説」を 金が有るか無いか判らんが「外国被れ」の癖に日本語しか読めない奴は海外小説を翻訳で、 小説を読まない奴は金の有無に関わらず、特に読まない。寧ろ、「私小説」と言うより R・キヨサキや、J・ウェルチや、W・バフェットの「自伝」を、上流を 目指すものは読むかも知れない。其れが、半分以上フィクションだったり、 「大衆神話」を織り込んであっても。 尤も、どう解釈するか、解釈も読解もせず「鵜呑み」するかは、読者の自己責任。 やはり納屋を焼くが良い!何ともいえない空気が漂ってます!考えても意味が解らないその不思議さが好きです。 「時々納屋を焼くんです」と彼 「失礼?」と僕 「時々納屋を焼くんです」と繰り返す彼!! あと村上さんの小説読んでると無償にビールとかワインとかウィスキーとか酒が飲みたくなります!うまそうに酒を飲み、うまそうに飯を食うシーンが私はとても好きです。 納屋を焼くがいい私はなぜか、中途半端に不思議感漂う、「納屋を焼く」が一番好き。 自由奔放に見える彼女が席を立ったとき、ふいにその彼氏が納屋を焼きたくなる話をする。なんすか?その唐突な話は!?と、ものすごく突っ込みたくなるのだが、主人公は、「君は納屋を焼く。僕は焼かない。そういうことです。」 みたいな冷静なことを言って、それでも、毎朝、どの納屋が焼かれるのか、ジョギングコースに組み込んでチェックする。おいおい、おま〜ら、みんな変だよ!!(笑)というところが好きです! これもいいですよ冒頭の「蛍」は、「ノルウェイの森」と同じ内容なので、 なつかしく読みました。 「納屋を焼く」は、普通の人の中に宿る狂気について描かれた作品です。 「踊る小人」は、すごいっす! これは、村上春樹の短編の中でも、上位に入るクオリティです。 象を製造する、象工場なんて発想は、すごすぎます。 「めくらやなぎと眠る女」は、有名な作品ですね。 最後の「三つのドイツ幻想」は、タイトルの通り、幻想的に短編集を締めるために一役買ってくれています。 |