目をみはる伊藤若冲の『動植綵絵』 (アー...

- 小学館 価格 ¥ 1,995
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
目をみはる伊藤若冲の『動植綵絵』 (アートセレクション)


小学館

価格(new/used): 1,995 円 / 1,250 円 より
発売日: (2000-07) アマゾン売上ランキング: 11110 位
単行本(ソフトカバー) / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 8件

異能の天才
日本が、このような斬新を極める作家を持ち得たことを誇りに思います。西洋の絵画の影響を受けるまでもなくこのような技法や極致に至るのは誇らしく思います。
 ぜひ一度、この天才の作品との出会いを楽しまれたらと思い、推薦します。
                    Aug.15 '08
価格と内容で評価しました。
この価格でお手頃に手に入る物としてはセレクション的にも、大きさ的にも満足いく物です。
色彩の鮮やかなこと、実に素晴らしいものがありました
 思っていたよりもずっと見事な『動植綵絵(どうしょくさいえ)』の三十の絵に、惚れ惚れさせられました。色遣いの鮮やかで華麗なことは、目を見張るばかり。いくつかの絵の幻想的な風情、目くるめくたゆたう浮遊感もよく感じられて、伊藤若冲(1716-1800)畢生の名品を、存分に堪能することができました。
 絵の部分を抜き出して、原画サイズになるのかな? 拡大して掲載されていたのが有難かったですね。若冲の色彩感の素晴らしさ、いのちの煌めきの不思議ななつかしさが、手に取るような感じで伝わってきて、目を奪われましたよ。描かれてから二百五十年近くも経つというのに、これほどの鮮やかな色を保ち続けているのが、何かの魔法のように感じられてなりませんでした。
 『動植綵絵』三十の絵のなかでも、海の幻想博物誌風の「貝甲図(ばいこうず)」、虫たちの饗宴の風雅な趣にほのぼのさせられる「池辺群虫図(ちへんぐんちゅうず)」、エロスとエキゾチシズムとファンタジーの三位一体にくらくらさせられた「老松白鳳図(ろうしょうはくほうず)」、こぼれ落ちんばかりの白梅の花と不気味な枝ぶりの妖しさにぞくぞくっとした「梅花小禽図(ばいかしょうきんず)」、この四枚の絵が殊に気に入りました。
 『動植綵絵』に続いて収録された『菜虫譜』の絵も、こう拡大して見てみるってぇと、何とも言えない風雅の妙が感じられて、気持ちがほっこりと和みやすね。
 若冲の絵に惹かれた貴方でしたら、この値段は決して高くないですよ。おすすめの画集。
樹花鳥獣図屏風が欲しかった
2000年8月20日リリース。合衆国中部に住む一技術者と自称するジョー・D・プライス氏の眼力が今の伊藤若冲評価の始まりであるというのは識者の一致するところではないかと思う。氏が初めて日本を訪れた昭和38年当時伊藤若冲は日本人批評家たちには全く評価されていなかった。しかし、ジョー・D・プライス氏は己の眼力を信じ収集に努めた。昭和45年秋、京都御所の曝涼の折に『動植綵絵』三十幅が全てかけられた時、京都国立博物館の白畑よし氏の助力でこれを見ることが出来たプライス氏が男泣きに泣いたというのは有名な話だ。

本書では静岡県立美術館所蔵の『樹花鳥獣図屏風』があまりに小さく残念だった。今や宇多田ヒカルのPVにまで登場するこの絵こそ伊藤若冲の代表作だと僕は思う。これが入ればほぼ満点。それでも手法・年譜など良くできていて素晴らしい。
本書を通じて、自分なりに魅かれる理由がわかった。
 昔テレビで伊藤若冲の特集を見て好きになったにわかファンなので、若冲の美術史における位置づけや周辺作品には詳しくない。それでもずっと作品が記憶に残っているのは、彼の作品の中にある何かが強く見る者の心に訴えかけているに違いない。

 最初は、それがリアリズムにあるのかと思っていた。彼の描く鶏に使われている原色にあるのかと思っていた。
 しかし、この作品集の絵と解説(この解説が良かった)を見て、若冲の作品に魅かれる理由が自分なりに理解できた。

 最大のヒントは、構図が非現実的なことだ。単なる写生画とは根本的に違っている。
 非現実な構図の中にリアリティーのある動植物が描かれているので、より一層幻想的なイメージが強くなっている。
 また、リアリティーを持って我々に迫ってくる動植物でさえも、実物を見ないで描いたものもあるようだ。
 自分がリアリズムと錯覚していただけで、実は伊藤若冲の心の世界を見せられていたわけである。

 本書においては、絵そのものを紹介するとともに、絵から動植物だけを抜き出してアップにしたものも何点か掲載しているので、今述べたような点を強く意識することができる。

 B5版程度の大きさなので、通勤時にも眺められるかと思っていたが、混雑していてなかなか難しい。そこで、作品集の中から特に気に入った部分をスキャンして、携帯の待ち受け画面に使用している。ちなみに最も気に入っているのは、「老松鸚鵡図」のオウムちゃんのアップである。