トランクの中の日本―米従軍カメラマンの非...

Joe O’Donnell - 小学館 価格 ¥ 2,625
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トランクの中の日本―米従軍カメラマンの非公式記録

Joe O’Donnell
小学館

価格(new/used): 2,625 円 / 1,950 円 より
発売日: (1995-05) アマゾン売上ランキング: 34042 位
大型本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 10件

戦後の日本、今の日本
たまたま去年「写真物語2」でジョー・オダネルさんの写真が紹介されてからずっと心に焼きついた一枚の写真。ちょうど妊娠していてお腹の子供をさすりながら見ているうちに涙があふれて止まらなくなった。それが有名な「焼き場に立つ少年」という題名の写真だった。
子供が産まれてから暫くしてオダネルさんの写真集があることを知り、"Japan 1945:A U.S. Marine's Photographs from Ground Zero"を一緒に購入した。
掲載されたのはほとんど同じ写真で、強いて言えば「トランクの中の日本」の方が
1.モノクロ写真の焼きが丁寧だったこと
2.写真のサイズが大きかったこと
3.こちらの方が編集者による詳細な解説文で深く理解が出来ること
…が挙げられる。

この写真集を見て、頭の中に流れる曲があった。浜田省吾さん、広島出身。
彼の"Father's Son"というアルバムの中の2曲目"Rising Sun"。

焼け跡の灰の中から 強く高く飛び立った
落ちてゆく夕日めがけ 西の空を見上げて
・・・中略・・・
過ぎ去った昔の事と 子供たちに何一つ伝えずに
この国何を学んできたのだろう…

誰かが語り継がなければならない。
そういう意味で「写真」は、一番説得力があるものと言えよう。

私たち「戦無派」は魂を貫かれるほどの衝撃を感じるべきなのではないだろうか。
一枚の写真から得られる情報の多さが気持ちいい。
”この1ページの写真を何分見てただろう?”と思える瞬間が何度かあった。
丁寧な見解をもとに当時の日本国民を洞察しているので共感できる。
当時、著者ジョー オダネル氏は23才という若さ。
非常に聡明な視点と感覚で撮影していたのだなと感心する。

あと、ハーシーズのチョコレートが食べたくなった。。。
「焼き場に立つ少年」この1枚の写真のためだけでもこの本を購入する価値があります。
「焼き場に立つ少年」この1枚の写真のためだけでもこの本を購入する価値があります。以前新聞記事で読み、先日NHKスペシャルで見、長崎を訪れ実物を見て、ぜひ教えている中学生達に見せたい、と思いました。この男の子の心の中をどう私達は受け止めればいいのだろう。この写真に出会ってからそればかり考えます。子ども達は驚くほど戦争や平和のことを知らない。でもそれと同じくらい、知ったときのみずみずしい感覚、正しいものを求めようとする心は大きい、そう思います。それを信じて、本の力、写真の力を信じて、この1冊を求めました。
老人の言葉
長崎で生まれ長崎で20才まで育った私にとって この本は大変興味深く絶対に手元に置いておきたい本でした。
8月9日11時2分 必ず黙悼のサイレンが鳴ります。
長崎では 平和教育が当たり前のようにあります。しかし、私が今すんでいる所ではあまり無いようです。 原子爆弾が残した物・・・あの老人がオダネル氏に託した思い。
それは アメリカ人ならず、戦争を全く知らない 他所の国で起こっている遠いモノ..と考えている、今の日本人にも当てはまるのではないでしょうか?
私は この本を子供の為に購入しました。
この本を 目をそらさず見てほしい。
考えてほしい。
今ある平和 そして 戦争とは 何なのか

根底にある静けさ
著者は巻末に戦後20年間ホワイトハウス付きカメラマンとして働いたのち体調を崩して退職、ひどい痛みと戦い入退院を繰り返し、数え切れないほどの手術や治療のおかげで楽になったが、このときの症状がカメラ片手に広島、長崎をさまよい、放射能を浴びたのが原因だったと診断されたことを告白している。著者自身も原爆の被害者だったのだ。

撮影から45年後、戦後の日本各地で目撃した悪夢のような情景から逃げられないと悟った著者は自分の気持ちに正直になろうと封印していたトランクを開けて、奇跡的に無傷だったネガを現像して写真展を開催した。

広島の被災地を歩き回った著者が何が一番辛かったかといえば、生き物の存在があたりにまるで感じられないことだったと。音がない、遊ぶ子ども達はもちろん荷車も自転車もない。あたりのしんとした不気味さにぞっとした著者。この写真集の根底にある静けさは一瞬にして多くの命が失われたことへの無言の証拠なのである。