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ヤバ市ヤバ町雀鬼伝ゴールドラッシュ (小学館文庫―阿佐田哲也コレクション (あ10-4))
阿佐田 哲也
小学館
価格(new/used):
630 円 /
409 円 より
発売日:
(2008-04-04)
アマゾン売上ランキング:
61502 位 文庫 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0
/ 総数: 1件
期待通りだったという思いと、ちょっと物足りなかったという思いが交錯した一冊。
07年10月から《阿佐田哲也コレクション》として
1.雑誌に発表されたまま、一度も単行本に収められていない作品
2.単行本に収録されたものの、まだ文庫化されていない作品
3.文庫化されたが現在品切れのため、書店で入手できない作品
が隔月刊行されているが、この作品はその第4弾。前記3.に該当する(単行本87年、文庫本90年発売、初出は小説現代の連載)。第三弾として発売された「三00分一本勝負」の続編でもある。
前作と同じく一話完結方式の連作長篇ではあるが、前作では、物腰柔らかな紳士で現在は風俗店の店長(いちおう雇われ)をしている通称オレンプが主人公でありながら、そこから一歩引いた狂言回し的な役割も与えられていたのとは異なり、彼の姿が前面に押し出されている。
「三00分一本勝負」が、なぜ文庫本が品切れ状態だったのかが疑問に思えるほど読み応えのある作品だったので、この続編の発売を非常に楽しみにしていたのだが、読了後は期待通りだったという思いと、物足りなかったという思いが交錯する結果となった。
それは阿佐田哲也名義の作品の根底に流れる、アウトローの生き様を通じて描かれる人間の喜劇性も充分に楽しめたものの、終盤になるにつれ息切れ感が漂ってきて、最後もスッキリしなかったからだと思う。ただ、解説氏が2編を通じてのクライマックスと評している「東三局 魔人ドラキラー」は素晴らしい。この一編だけを切り取って読んでもその素晴らしさは際立っている。
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