セクシーボイスアンドロボ1 (BIC C...

- 小学館 価格 ¥ 980
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セクシーボイスアンドロボ1 (BIC COMICS IKKI)


小学館

価格(new/used): 980 円 / 1 円 より
発売日: (2001-11-30) アマゾン売上ランキング: -- 位
コミック / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 16件

連載再開が待たれる意欲作
七色の声を持つ少女・ニコとその相棒のボンクラ男・ロボの活躍を描く黒田硫黄によるスパイ?アクション。

TVドラマにもなったのでご存知の方も多いと思う。
とりわけ「三日坊主」の回はそれだけでフィルム・ノワールの雰囲気をたたえた大傑作。あのラストシーンは決して映画やTVでは表現できない、漫画ならではの表現だろう。
この作品を「茄子」と同時期に描いてしまうところが凄い。

現在連載中断中だが、再開はあり得るのだろうか。
S.V.A.R.
尻切れトンボの感もある全2巻だが、セリフ回しにせよ構図にせよストーリーにせよ、やはり黒田の才能は凄い。
冗長な説明を省く作家なので、上辺だけ取れば「単なる雰囲気モノ」に見えるかもしれないが、三日坊主や元スパイのおばあさんとのやり取りを見れば、そうでないことは明らかでしょう。
しかしドラマとは全く違いますね(笑)
駆け出すニコ!!
ドラマを見ているので原作を買ってみた。ドラマとは相当違うのだろうな・・・という予想は当たり。でも表紙やドラマのオープニングで使われている絵から、もっとポップな感じかと思っていた。実際は黒々とした墨が目に染みる異色作。じっくり読むことを要求し、読めば読むほど味わいが増すタイプの作品だった(これでも著者の作品の中ではとっつきやすい方だそうですが)。

ヘタウマとも違う不思議な作風。墨の色が濃い分、白が冴える。惑わされるような構図。静止画のようでいて、躍動感がある絵。

帯にも使われているニコのセリフ、「今救えるのは、宇宙で私だけ」。この言葉とともに駆け出す彼女がすがすがしい。駆け出せる14歳がうらやましい。けれど・・・・駆け出したその先がどこにつながっているのか、一巻のニコはまだ知らない。それがせつなくもある。

ロボが終始なさけないのには笑った。
「世界で私だけ!」
何にも所属しないニコは自由で年の割に達観していて、
でも世の中に、人間に希望を持っていて、
中学生らしからぬ部分のある、正真正銘の中学生。

その年齢から見る自由な世界には完全ノックアウトです。

黒田硫黄は、日常のなかのドラマを切り取るのが上手ですが、
これはちょっぴりファンタジー。

でも描かれる「人間」にはやっぱりちゃんとリアリティがあって
自分の日常にもこんなドラマがあるのではないかと思わせてくれる、
希望に満ちた作品です。

名台詞「世界で私だけ!」

人間に他の人よりちょっとだけ興味深々な中学生の、
使命に燃える姿。自分に大した事ができるわけではない―
でも、この瞬間自分にしかできない事があるんだ!と気付くニコ。
このシーンはもんのすごく熱いですよ。

仕事でもなんでも人間のとっかえって結構利くけれど、
瞬間瞬間には、自分にしかできない事があるんだと「はっ」と
させられました。
都会のファンタジー、これはおもしろい作品だ。
 スパイをひそかにめざし、日夜自己訓練をつむ女子中学生のニコ。訓練とバイト代をえるためのテレクラのサクラで人間観察をしていたところ、偶然にもその日頃から鍛えた耳を使い誘拐事件を解決する機会が。

 相手の口調や声色で的確に誘拐犯人の人物像をプロファイルするニコ。手下(ロボフィギュアにより買収)となったしがない大学生の通称「ロボ」と協力し、誘拐犯から子供を奪取した。そして無事に事件は解決。これが第1話。

 主人公が女子中学生であることから、社会の外側からの視点で大人の矛盾や悲哀をするどく読者に問いかける。もちろん比喩によって表現されているため、読解力が無いと難しいかもしれない。

 ロボ(しがない大学生)と、水族館の飼育員を手玉に取り去ってゆく女子大生が登場する第2話、ニコは中盤にロボに言う。「生き物には巣をつくるものとそうでないものがいる」と。そして、最後にすべてを失った男二人をみてニコはいうのだ、「世の中には恐ろしい生き物がいる」と、いろんな魚の泳ぐ水族館の水槽の前で。もちろん魚のことではない。

 ファンタジーは社会の隙間にある方がリアリティーがある、本当にいるわけが無いとは思いつつも、ニコが街を今日も歩いているのではないかと感じる。その現実感とファンタジーの中間がほどよいいちにあるからこそ、作品を見た後になんとなく夢や希望がもてるのではないだろうか。
 我々の少々疲れた日常に、きっとニコはあたらしい社会の切り口を見せてくれるに違いない。

 悩める方、日常に少々飽きがきた方、がんばらなくてはならない方、おすすめです。さあ、街へ。