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楊令伝 2
北方 謙三
集英社
価格(new/used):
1,680 円 /
1,199 円 より
発売日:
(2007-07-26)
アマゾン売上ランキング:
9030 位 単行本 / 通常2~3日以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0
/ 総数: 2件
梁山泊が、いよいよ動き出す・・・
水滸伝ではそれぞれの漢(おとこ)の死に様に泣き、
楊家将〜血涙では武人としての哀れさに涙しました。
この楊令伝も、その続きが読みたくて直ぐに手に取ったのですが、
第二巻を読み進むにつれて、私の思考はものの見事に覆されました。
楊令伝は、宋・遼・金の三つの国をめぐる歴史的な動きの中で、
いかに生きるかを模索する漢(おとこ)達を描く、という水滸伝の流れは汲みつつも、
その中に、さらに替天行道の志に、もう一つの対立軸を作ったことによって、
これまでのシリーズではあまり感じなかった、国家サスペンスの醍醐味も増してきたように思います。
三国の存亡を問う闘争のなかに、自分自身の存在意義をかけて臨む不屈の男達の物語が、
第二巻からいよいよ動き出します
楊令と梁山泊が接触。大地を揺るがす胎動が、始まる!
楊令と燕青との会見の場から始まる第二巻。
幻王と名乗り、正体を隠してきた楊令を燕青と会わせることで、主人公がついに表舞台へ登場する。
一方で、厳しい戦を続けてきた彼等が、一敗地にまみれ、雌伏を余儀なくさせられている間に、
志について、人の生き方について悩み、そして、さらには宋を倒した後の世のことまで思いをいたす。
それぞれの登場人物が語る、それぞれの想い。
北方謙三のリアリズムの真骨頂というべき一冊ではなかろうか。
「だって、3年間ただ恨みをもって生きてきたわけないでしょう。志だって、多少変形するかもしれない。
戦い続けてきた人間が戦いに敗れて、ふっと振り返った時、疑問やら反省やら、無力感やらにさいなまれて
当たり前じゃないの?」という、著者の声が聞こえるような気がする。
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