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毒笑小説 (集英社文庫) |
| - 集英社 価格 ¥ 630 | |
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毒笑小説 (集英社文庫)集英社 価格(new/used): 630 円 / 153 円 より 発売日: (1999-02) アマゾン売上ランキング: 5078 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 20件 笑いたいとき、手にとってみては思わずニヤリとしてしまう短編ばかり。笑いたいとき、 気持ちを軽くしたいとき、そんなとき手にとりたくなる 本だ。 収録されている12篇のうち印象に残ったものを3つ選 ぶとしたら、次の3つだろうか。 塾や習い事に忙しい孫を自由に遊ばせるために誘拐を企 てた「誘拐天国」、 責任を他人におしつえけようとする気持ちを巧みに表現し 責任転換の連鎖を描いた「誘拐電話網」、 笑いからせつなさへ感情をゆさぶられる「つぐない」。 巻末には京極夏彦氏との対談もあり、ミステリー作家と は別の顔の著者(東野圭吾氏)を知ることができる。 著者の毒のこもった笑いが満載巻末の京極夏彦氏との対談で、著者が「主人公に悪意を持って書いた部分が、みんなに面白がられているような気がします」と話していて「なるほど」と思いました。 特に本書は、『怪笑小説』以上に、そんな著者の主人公(もしくは主要人物)に対する「悪意」が感じられます。 そんな「悪意」を「ブラックユーモア」の域に持っていくのは、簡単なようで実は結構難しいかと思われ、著者の力量は絶賛に値します。 中でも「マニュアル警察」は、話の進め方に最初から最後まで笑いっぱなしであり、「うまい!」とも感じました。 そして「ホームアローンじいさん」は、『怪笑小説』の「鬱憤電車」同様、「その後」を想像したら肩がブルブル震えるような笑いがこみ上げてきました。 「手作りマダム」も、オチがかなり気に入りましたね。 それから本書の大きな特徴として、「ミステリー的な部分」が混ざった内容(「本格推理関連グッズ鑑定ショー」)や、「せつなさ」が入り混じった内容(「つぐない」)などと、タイトルに「笑」とつく本書に収録の中ではやや異質の内容の作品がちらほら見られたことですね。 私にはこれらの作品を「笑い」としてみなすほどのセンスは持ち合わせていないようなのですが、作品としては非常に質が高いし、ある種の「毒」を感じることはできたからか、ここに収録されていてもなぜか違和感は感じませんでした。 ヒヒヒと笑える『怪笑小説』に続き出版された、ブラックユーモア短篇集。十二篇全部が違うテイストになっているのが素晴らしい。ヒヒヒとお腹で笑ってしまう。面白いんだけど、その当事者にはなりたくないと思う。そこが毒たる所以かもしれない。毒笑のなかに唯一異色の「つぐない」という物語が素敵だ。最後は笑うというよりせつないのだ。「殺意取扱説明書」はマニュアルが読めない女性の生態がえがかれていて、最後も納得する終わり方になっている。面白い。最後に京極さんとの対談が載っているが、笑いについての問答をしている。一読の価値はあると思う。 入り口東野圭吾の作品を読んでみたいなら・・・・でもなんとなく躊躇しているのであれば、こういうとこ ろから始めるのはどうでしょうか? 東野圭吾の短編は、まず、そのタイトルに興味を惹かれる。 本書の中で私が気に入ったのは、「つぐない」「誘拐電話網」 全体的にはどの作品もあっさりした内容。 そして、読み進むうちに「きっとこうくるだろう」というこちらの予想を快く裏切る。 しかし、想定外の納得のいく結末を用意している。 本書に含まれる京極夏彦との対談の中で、「笑いは難しい。一気に書き上げるために原稿枚数が増え ない。」と本人も言うように、比較的短めの作品が多いのもオススメの理由。 「毒笑」とあるが、大爆笑を期待して読むのは間違い。行儀の良い少々ブラックな笑いという感じ。 毒が効いた短編集怪笑小説に比べると少し、ブラック的なユーモアが多かったように感じます。 それでも『誘拐天国』、『手作りマダム』、『マニュアル警察』はかなりおもしろかったですよ。 |