沈黙の艦隊 全16巻セット 講談社漫画...

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沈黙の艦隊 全16巻セット 講談社漫画文庫 (講談社漫画文庫)


講談社

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発売日: (2002-02-08) アマゾン売上ランキング: 198487 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.0 / 総数: 2件

読む価値なし
「そもそも海江田は、なぜかのような暴挙を働いたのか?」
作品の進展とともにその謎が明らかにされていくと思っていたが、彼の生い立ちであり、人格を形成していった部分の描写は一切ない(普通の潜水艦でも、乗員は徹底的な思想身上調査が行われるのだ)。読み進むと、完全に裏切られた感じだった。
物語が破綻してるどころか、そもそも存在しないというべきだろう。ただ「あるような振り」をして冗長に引き延ばしただけの壮大な駄作である(同じ出版社の『ああ 播磨灘』も同様。「主人公の内面」という一番「おいしい」部分について触れることなく、戦闘が連続し、ストーリーが無理矢理進行していく)。
そのなかに「政軍分離」など訳のわかったような言葉、不要と思える戦闘シーン(双子潜水艦は『サブマリン707』のオマージュでしょ?)を入れるなど、ちゃんちゃらおかしい。駄作から愚作へと一階級特進させてあげよう。
こんなものがベストセラーになり、国会の場に出るとは、日本人の知的レヴェルを疑わなくてはなるまい。この程度の本を買わされた読者たちは、「ミナナイテオルゾ」(二二六事件で反乱軍に投降を促すビラの文句)。

間違い探しなど馬鹿馬鹿しいから行わない(そもそも作者、担当編集者、およびブレーンは原子力潜水艦の構造、人員教育について調べたのか?)が、ひとつだけ指摘。海江田たちがはじめに乗っていた潜水艦、なんで沈めなきゃならないの?
練習の最中、しかも荒天のなかで危険な乗り移りをする(おまけに深町の艦に探知されちゃった)ぐらいなら、単独行動のまま姿を消して、「やまと」が建造された秘密基地に直行すればいいではないか。

ついでに書くと、『レッドオクトーバーを追え』で米が「潜水艦を沈める」のは、「元ネタ」になる事件があったからなんだよ!
核、潜水艦、平和。このキーワードに興味あるなら必読。
もう十年も前でしょうか?この作品が連載されていたのは。最近の世界情勢を見て、今更ながらにこの作品のリアルさに驚かされます。

強大な軍事力にものを言わせる米国。日米安保のしがらみから脱しようとする日本。日本国から独立し、原子力潜水艦を駆って、真の平和の意味を世界に問い続ける海江田艦長。そして己の理をもって海江田を追う深町。あらゆる登場人物が、どの場面でも真剣に世界の行く末を考えています。

ミリタリー好きならずともこれは読んでおいたほうがいいでしょう。ミリタリー好きならもう必読です。前半の潜水艦アクションなどはもうたまりませんよ!