攻殻機動隊 (1) KCデラックス

士郎 正宗 - 講談社 価格 ¥ 1,020
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攻殻機動隊 (1) KCデラックス

士郎 正宗
講談社

価格(new/used): 1,020 円 / 576 円 より
発売日: (1991-10) アマゾン売上ランキング: -- 位
コミック / 通常2~3日以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 42件

かつて無い面白さと情報を詰め込んだ一冊ですね
日本の漫画界の中でももっとも巧妙で知的な作品だと思います。内容だけなら10以上前とはとても信じられません。
絵柄はというと今のデジタル作業が発達した現代の漫画を多く読んでる人なら若干違和感を感じるかもしれません。

しかし、10年前の作品となると今購入予定の人はきっと劇場版、またはアニメ版を見て原作を買おうとしていると思います。
なのでさきに言っておきますが、少々劇場版、アニメ版とキャラクターの性格が異なっています。
劇場版、アニメ版では常に冷静で表情を変えない少佐(素子)が大股開いて「へへーん」と言う台詞があったり、
さらに休暇の日に模擬世界で同性愛の知人と性的行為を行うシーンがあり、しかもこれは少佐の副業だったりする(^^;
(しかもそのシーンはCカラーでした)

なので劇場版とアニメ版を見慣れている人は凄い衝撃だと思う。(自分もそうでした
劇場版、アニメ版が好きな人はこういう言い方はおかしいですがもう一つの攻殻機動隊として見るのはどうでしょう?
本格SF漫画。
攻殻機動隊の原作です。他の方が説明されている通り、漫画と辞典が合わさっている感じです。
難しいけど読むたびに新しい発見があるので、読み応えがあります。
これだけ本格的に、完成度高くSFを漫画にしたものは、他に類を見ないです。
非常に現実的に、そして細かく未来の世界を描いている。だからこそ生々しくも未来的な生活観を感じられるのでしょう。
そして凄いのは、時が経つほどに説得力が増してくるところ!これこそがSF作品の醍醐味です。
この醍醐味を実現することは容易ではありませんが、攻殻機動隊は近未来という難しい時代を舞台にしながらそれが出来ていて、どの漫画よりも具体的です。

攻殻機動隊の世界観は、未来に対する悲壮感が無いところが好きです。
いずれ起こるであろう社会問題を現実的に受け入れながら、ひょうひょうと生きていく。
過去の人からすれば未来の問題はものすごく異形で不安に感じますが、当の未来の人からすれば日常にある当然の出来事であり、恐らくすんなり受け入れながら生きているでしょう。
攻殻機動隊の世界はそれを体現しています。
そして9課、敵となる登場人物たちも善悪ではなく、ありのままの出来事を描いているところにも好感が持てます。

生命と機械の境界線はなにか。





面白い!
色々な人達が語っているとおり、情報をはち切れんばかりに詰め込んだ本ですけど、娯楽としてマンガ本を読む楽しさを、作者が忘れず軸にしてくれたコトが嬉しい本です。
情報を詰め込むタイプの本は沢山ありますが、読む方にしてみれば、情報を知る楽しみと物語を読む楽しみを両立させた本は中々ないと思います。
設定、メカ、アクション、犯罪のカラクリ等の組み立てに一々説得力があり、それらに囲まれて動いているキャラ達には人間味が溢れ(言わなくていいコトばかり言ってしまうバトーが好きです)、細かいトコロが理解できなくても楽しめるようになっています。
映画版を始めとして、こういったSFには生活感が足りないモノですけど、この本の場合はいかにもありそうな世界だし、そこで生活してみたくなるような感覚もあります。
終盤の問答には予備知識がいりますけど、結果的には「何となく理解できる」不思議な本ですね。データブックみたいに、書籍等にリンクが貼られていたりすれば、ここから勉強を始める読者も大勢いたでしょう。
もし雑誌掲載時と比べるコトが出来ると、どこをどういじったか、単行本を初めて読んだときにどう嬉しかったかも分かると思います(国会図書館にでも行かないと難しいでしょうけど)。
ごく個人的な感想を書くと、映画版とはまったく逆の性格を持つこの本の少佐のほうが好きです。それはともかく、一冊の本として完成していて、宝物にしたくなります、核シェルターに持って行く一冊を選ぶとしたらコレですね。
「攻殻世界」のバイブル・・・
 映画GHOST IN THE SHELLや、S,A,C,シリーズの総集編(笑い男事件)(個別の11人)、さらに「イノセンス」やSOLID STATE SOCIETY,といった攻殻関係の作品全てにこの漫画のネタがキャラが、アレンジされ登場しています。
 全てはこの一冊から始まったのでしょう・・・正に「バイブル」です。人間の意識が「ニューロチップ」を介し「ハード」な機械部品と、どこまで融合出来るか・・・というテーマが見え隠れした作品です。(翻ってそれは人の魂は無機的な物から生成出来るのか?というテーマも含まれている様に思えるのだが・・・)
 でもそれはある意味「タブー」ですよね。確かに「人の意識」というのは「電波」的な「波動」を持つ存在でしょうけど、この作品のラスト近くでも出てきますが、様々なネットを介した情報が、AIにより蓄積され独自の「思考能力」を持つようになったとしても、それは決して「生命体」ではない。こうして見ると「意識」とか「生命」とは決して「科学専門用語」で定義出来るものではないと思う。(士郎さんも宗教・哲学の話を引用していたし・・・)その辺の立て分け見たいな所はありました。その上で近未来な世界観やハードなマテリアル描写にドップリと浸かりたい方は、是非何度も読み返して下さい。
■肉体と精神と脳、人間を形付けるものとは、士郎正宗氏なりの回答
士郎正宗氏のライフワーク的代表作として「アップルシード」と共に挙げられる、近未来の超高密度情報化社会の中でもがきあえぐ人たちの葛藤を「情報」の概念そのものをキーワードに描いた希代の作品。漫画本というよりは、「漫画の皮をかぶった情報事典」という表現が適切かもしれない。

情報のコントロールと生態系とのリンケージ技術が普及し、脳髄に電極経由で直接情報のやりとりができるようになった電脳社会で多発する情報犯罪に立ち向かう攻性特殊機動部隊「攻殻機動隊」。その隊長の草薙素子少佐と愉快な、もとい有能な仲間たちが遭遇するさまざまな情報犯罪は、本当の近未来における事象を示唆しているようでもある。

書き込みがあまりにも「濃い」ため、一度や二度の熟読では内容を把握し切ることは難しいだろう。コマ外の士郎氏独特の「解説」にまで眼を通し何度と無く読み直すことで、ストーリーの根幹に潜むもの、つまり他の作品にもにじみ出ている「情報とは何か、生物の生と死とは何か」という、哲学や宗教にも共通する「疑問」を追求しようとしている氏の意図が見えてくるかもしれない。

また根幹部分とは少々外れるが、主人公の上司の荒巻氏が非常に良い味を出しているのも見逃せない。色々な意味で「有能で良い上司」とは彼のような人物を指すのだろうという思いがわきあがる。


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