新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 ...

- 講談社 価格 ¥ 700
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新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)


講談社

価格(new/used): 700 円 / 298 円 より
発売日: (2007-03-15) アマゾン売上ランキング: 354 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 11件

最後まで読みましたが・・・
和宮が嫁いでくることで、京風と江戸風の対立が起こる。現在でも異なる2つの風土が、情報の少なかったこの時代に理解しあえるはずもなく・・・下巻のほぼ中頃まで続く女のイザコザにうんざりしながら、何とか最後まで読みました。大政奉還、幕府の消滅、その頃になってやっと心が通じる。はたして本当に通じるものなのか疑問です。一見、静かな晩年をおくるようですが、篤姫の一生って何だったんだろう?大河ドラマも後半はうっとおしい展開になるのかな・・・
篤姫
全く本読まないけどめっちゃハマって暇さえあれば読んでます生き方を見直しました人生観変わる
江戸城大奥から見た幕末史そして歴史小説の醍醐味
時代に翻弄されながらも、気高くわが道を往く篤姫の姿を描いた下巻。上巻に続いて、夫(徳川家定)や義父(島津斉彬)の死、幕末の動乱、和宮との確執と和解、徳川家再興等々、波乱に満ちたその日々が流麗な筆捌きで描かれる。(江戸城大奥からみた定点幕末史という意味でも、多くのことを学んだ。)それにしても、男性的視点から描かれることの多い幕末期にこのような女性がいたとは。島津家分家の娘から御台所(御台様)へというその数奇な生涯は、正にこの時期の日本の地殻変動(社会変動)を象徴する出来事でもあるようにも思われてならない。
天璋院の圧倒的格調高さに敬服。
23歳の天璋院には辛い時が流れる。夫の十三代家定の死、島津斉彬の死が相次ぐ。特に家定の死は7月6日、大奥の天璋院へ事実報告が8月1日というありさまに、篤姫は悲しみより激しい怒りを表にぶつけることになる。御台所も将軍の看病は許されず、あくまで表役人の手に任されるという世界だ。よって大奥の篤姫の表に対するイライラは最後まで続く。十四代継嗣問題に絡んでこの時から篤姫の徹底した慶喜嫌いは始まり、最後まで続く。そしていよいよ和宮の降嫁が実現する。しかし京風、公家風を頑なに守る宮、その京方のお付き取巻きの言動、大奥内での対立、誤解が誤解を呼び、天璋院の晴れない気持ちは江戸城明け渡しの最後まで続いた。しかしながら時代の流れもあり、その後に仲睦まじい関係になったことは本書の読後感を更に良くした。天璋院篤姫の運命と一生を見て、素晴らしい才女であることを再認識できた。
この時代に生まれなくてよかった
作者宮尾登美子さんが末尾の「書き終えて」の中で「歴史に女の実績をほとんど記していない日本の男社会の中で,女が如何に無視されていたか,ペンをおいていましみじみ考えています」と記しているが,作者の意図というか感慨どおりの感想を,読後の今,抱いている。
薩摩島津の分家の出ながら一躍「将軍の正室」の座に着き,大奥3000人の女性たちを従える身となる篤姫は,大いに張り切るわけであるが,
歴史を後から眺める我々の目には,彼女が単なる政略の道具として扱われ,崩壊に向かいつつある将軍家に敢えて放り込まれたのだということが明らかである。
しかも,この時代のことだから,大奥3000人の総帥といっても,
それは「大奥」という狭い社会の中だけのことであり,
どんなに息巻こうと歯軋りしようと,男性が仕切る表とは分断されて世の中の情報も入らず,
篤姫は,自分がこうと信じた方向に突き進み,独り相撲をとるほかない。
女の自分としては,いやはやこんな時代に生まれなくて幸いであったというのが正直な感想であり,
自分に否応なく与えられた人生を全力投球で生きた篤姫に対し,切ないような気持ちにもなった。
ちなみに,下巻最後の作者の対談がおもしろい。
歴史の表舞台に登場しないため,篤姫に関する資料も乏しい中,断片的な情報を拾って
その人の人生をフィクションとして構築し,そこに作者の意図を込めるさまが
かなり分かりやすく説明されており,作者自らの解説として楽しめた。