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蒼穹の昴(1) (講談社文庫) |
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蒼穹の昴(1) (講談社文庫)講談社 価格(new/used): 620 円 / 96 円 より 発売日: (2004-10-15) アマゾン売上ランキング: 12362 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 38件 壮大な制度社会とその瓦解清朝の最後がいかにして崩れていきその中でどんなドラマがあったのか・・・ 中原に聳える壮大な制度科挙試験の凄まじさとそれを勝ち抜くエリート達一喜一憂する地元民。 独特の人種宦官の凄惨なまでの生き様と骨肉の出世争い。 そして100年後でも威光を放ち続ける乾隆帝が築いた諸々のシステムとそれを可能にした才能達。 あらゆるパズルが少しずつ少しずつかみ合っていくがまだ合致しきらないところで1巻目は終わる。 最初は慣れない北京語フリガナに苦しむが徐々に慣れてきます。 それにしても乾隆帝に収まる韃靼人支配の頑強さは凄みがある。 30万の韃靼が4億の漢民族を支配できたのも頷ける実直さと柔軟さ。 慣れない中国語でのあらゆる書物の理解とともに韃靼のルーツをも固持する賢さ。 占師によって「全てを手中に収める」と予言された糞拾いの少年が自らの意思で去勢したシーンには息が詰まった。 さぁどうなる・・・早く2巻に進まなくては・・・ 清国の「失敗した明治維新」浅田次郎さんよく勉強したなぁ、というのが第一印象。そのために実に内容が濃い、面白い小説になった。時代は中国清朝末期。日清戦争前後。 表面的な主人公は一応、宦官春児と官吏登用試験を一位で突破する梁文秀と言うことになるが、真の主人公は恐らく西太后(清朝末期の実力者・女性)であろう。彼女については色々おどろおどろしい噂があるが著者は一切取り上げていない。大変複雑で魅力的な女性として描いている。 印象的なのは、宦官の実態と科挙(官吏登用試験)を赤裸々に書いていることだ。私はこの本で始めてその実態を知った。これを知るだけでも一読の価値がある。 春児と梁文秀にはモデルがあるようだが、小説とはモデルとはかなり違っているようだ。純粋に小説家による創作と思ってよいだろう。一方実在した人物も出てくる。曽国藩、李鴻章、袁世凱、等。しかし、康有為の名は私は知らなかったが実在の人物のようだ。 内容を一口で言えば、清国の「失敗した明治維新」である。清国に比べて日本は幸せであった。しかし日本の現在の政治家、経営者がその幸運に感謝しているようには見えない。不幸なことだ。そのことが日本の将来を暗示しているように感じる。 終わりの方で少年時代の毛沢東が出てくるのは作家のお遊びかサービスか? 清朝末期と日本の幕末には共通の壮大なドラマがある地主の次男、梁文秀(史了)とその地の貧民の子、李春雲(春児)。 科挙登第を経て国政を担うこととなる史了と、宦官という 方法で内廷のトップまで上り詰めた春児。 二人の男(!?)を通して、清代末期西太后が実権を握っていた 王朝内部の動乱とそれにかかわる人々の思惑を描いた 壮大な歴史小説。 読み進めていく中で感じたのは、日本の幕末との 共通性。もちろん、時間的共通性もあるんだけど、 欧米列強のプレッシャーを受けながら、従来の 権威をいかに保つかという苦心と、国を存続させるためには 改革を進めなければという維新の思いとのせめぎ合い。 違いは、日本が明治維新という中からの改革で国体変化を 成し遂げたということと、日本が列強の側に加わってきたと いうことか。やっぱり中国は大きな国過ぎて、紫禁城の 中にいては危機感が伝わってこないのか。 現代の中国も変革が必要な時期に来ていると思うけど、 そこはやっぱり歴史を学んで、中から変わっていって もらわないと。「党」という「王朝」も絶対ではないのだから。 結局、4月の北京旅行前に読むことは出来ず、旅行の 帰りから読み始めたこの本。途中で出てくる地名だとか、 建物の名前は、実際行ったことで具体的にイメージしながら 読めました。そういった意味では、行ってから読んで よかったのかなと思いますが、読み進めるにしたがって、 あっ、ここも行ってみたかったななんて思うところも また出てきたりして。 なので、来月の休みのときにまた北京に行ってみようかと 思ってみたりもして。 清末の歴史の曲がり角で中国の近代化のプロセスを勉強してみたくなり、まずはとっかかりにこの本を読んでみました。 1巻は、科挙の重要性、地方の貧しさ、乾隆帝の偉大さあたりですかね。 いろいろと理解に役立ちました科挙制度、とは何か、知りませんでしたが、この物語を読み、理解できた気がします。 中国だけでなく、朝鮮、ベトナムにも科挙制度があり、その制度の影響がいまだにそれらの国々の人々の考え方、国家のしくみに残っていると感じます。 これまで、中国やベトナムで仕事をしてきて、どうしてこの人たちはこういう考えをするのか?と疑問に思うことが多々ありましたが、この物語にあるような歴史を通して彼らを見ると、なんとなく納得できたりします。 楽しく読めました。 |