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加筆完全版 宣戦布告〈上〉 (講談社文庫) |
| - 講談社 価格 ¥ 680 | |
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加筆完全版 宣戦布告〈上〉 (講談社文庫)講談社 価格(new/used): 680 円 / 1 円 より 発売日: (2001-03) アマゾン売上ランキング: 59582 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 15件 ところでゲリラは何しに来たの?原子力発電所が並ぶ敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着。情報が錯綜する中、ついに民間人が殺害され、 SATがRPGランチャーの餌食に!?戦争フィクション小説の金字塔です。 責任転嫁に右往左往する政府と、法律遵守の名の下に殺害される自衛官達。そしてダダ漏れの情報。 ハードカバーは1998年出版で、ストーリーの設定も当時のものすが、現在の状況と基本的に変わらないよう に思える。むしろ悪化してる?軍事モノに抵抗がある人でも読んで欲しいです。 ただ私の読み飛ばしかもしれませんが、最後の最後まで敵の目的が不明なのがちょっと・・・・? 後の麻生作品でも『過程』に力を入れまくるのに敵側の『目的』がパッとしないものが多いが、 作者の癖なのか、何かを意図した狙いなのか・・・・ 是非読むべき一書(上下巻を読んで)本書は2001年当時の日本において、有事が発生した場合に起こるであろう 状況をリアルに示した。。そこには想定外の事態に全く対応できない政治 ・警察・自衛隊の姿が克明に描かれていた。その事実を知らなかった自分に 驚愕し、恐怖した。その後、現在に至るまで関連法制は整備され、状況は 変わっているらしい。だが、当時と今では何が変わって何が問題として残さ れているのか、いまも知らない自分に更に慄然とした。 この問題は、単に当時法整備がなされていなかったということではなく、 何事も曖昧なままその時々のコンセンサス=解釈で物事に当たる国民性と、 武力問題を議論することへのアレルギー反応が根本的な問題であることを 示唆している。また、後半で描かれる、不信と恐怖がもたらす過剰な軍事力 投入の連鎖を見るとき、極限での判断を可能な限り排除する厳格な対応マニュ アルの必要性とシビリアンコントロールの重要性は言を待たない。 戦争放棄の精神と、国民の生命と財産を守るということ。警備・防衛とは何 なのか。こうした点について、我々は単にタブー視して眼を背けるのではなく、 十分に議論する必要があるのではないか。そんな視点に立たせてくれる一書 であった。 北朝鮮特殊部隊側の視点が全く無いのが物足りません戦争物ではなく、危機管理を題材にした政治ドラマです。 敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着し、特殊部隊が上陸。 警察が出動するが手に負えず、自衛隊の出動となる。 ここでは日本の危機管理体制のお粗末さが、嫌と言うほど描かれます。 いつ敵の弾が飛んで来るか判らない現場から、官邸にいる首相まで、 一々伝言ゲームで発砲や武器選択の許可を得る様は、まるで漫画の ようです。本当にこれが現実だとしたら怖いと思いました。 小説としては、北朝鮮特殊部隊側の視点が全く無いのが物足りません。 作者は日本の危機管理体制を描きたかったのだろうけど、北朝鮮 特殊部隊の潜水艦が漂着したのは予定の行動なのか、事故なのか、 何故すぐに原子力発電所を制圧せず、ぐすぐす潜伏していたのか、等が 全く描かれていないのは不満です。 これでは、突然現れた災厄として扱われているだけで、極端な話、 ゴジラでも宇宙人でも良かったのではないでしょうか。 もっとも、それではリアリティーが無くなってしまいますが。 あまりにリアルすぎて怖い2001年当時、有事法制と国民保護法制はまだ存在しませんでした。 そういう状況で警察力が対応できないテロ集団が紛れ込むと何が起こるのか。この作品は、膨大な資料を通じてそれを明らかにしました。 ここに登場する防衛庁、警察庁、総務庁、郵政省。どの役所もこの問題に的確な答えを出せないまま犠牲者が拡大していきます。外務省に至っては、呼ばれもしないのに官邸に参じ、積極策に悉く反対した挙句、反対勢力への根回しを開始します。 思えば先の大戦も似たようなものでした。世界最強の歩兵と画期的な航空戦力を持ちながら、上層部が分裂・対立を繰り返して有効な戦略を繰り出せず、何万人もの有能な兵士を無駄死にさせてしまったのです。 この国は、末端が最高。トップが最低。その事実をまざまざと見せ付けた作品であるといえます。 「防衛」とはなんなのか有事法制はこの本によってできたのではないかと思わせられるほど「防衛」について考えさせられる。 あまりのディティールのリアルさに、「敵」と「防衛すらできない日本」に震えが止まらなくなる。 軍事的な知識が無くても十分に読みこなせる。 これが「日本ではありえない」といえる日が来て欲しい、と思うほど訴求性がある。 ただし、政治的なアピールではないので、クライマックスを「なんだ結局そうなんだ」と覚めた目で見てしまうのは自分だけだろうか。 |