ピカソ (講談社学習コミック―アトムポケ...

- 講談社 価格 ¥ 693
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ピカソ (講談社学習コミック―アトムポケット人物館)


講談社

価格(new/used): 693 円 / 309 円 より
発売日: (2001-02) アマゾン売上ランキング: -- 位
コミック / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 1件

絵を描くのに、だいじなのは、感じること…
 ピカソといえば、キュビズムのイメージが強く、お世辞にも「上手い」絵とは思えず、極論すれば、幼稚園児みたいな絵としか思えませんでした。美術関連の書籍を何冊か読んだところで、ピカソの革新性や偉大さを、頭では理解したつもりでも、やはり、絵といえば、ラファエロに代表されるようなルネサンスや古典派の作品こそ、素晴らしいものだという考えが、長いことありましたので、「20世紀最大の画家」とか、「天才」と呼ばれるピカソの存在が、いまいちピンときませんでした。しかし、本書は、長いこと抱いていたそんな考えを払拭するような一冊でした。
 マンガは、ピカソの一生を追いながら、ピカソの代表的な作品とその制作背景を紹介してゆくストーリーです。古典的な完成された作風で、父親を早々にうならせた少年期にはじまり、パリでの「青い時代」と「ばら色の時代」、『アヴィニョンの娘たち』のキュビズム、そして『ゲルニカ』と、ピンポイントで実に分かりやすい内容が非常に良かったと思います。苦手な算数の試験では、教師の方が、ピカソにカンニングを示唆したりと、ピカソらしいエピソードが随所に紹介されていたり、マンガ的にも面白い表現が多く、学習コミックでどこまで描かれるか興味があったピカソの華やかな女性関係なども、ユーモアをもって描いています。人物描写の確かな作画力、特にピカソの感情を表現する上で、その眼力を、時に茶目っ気があり、戦争への怒りに満ちた眼差しを含め、ピカソの人となりが、マンガを通じて充分伝わってくる感じがしました。学習コミックといえども、決して手を抜いていない姿勢が良く分かります。
 ちなみに、手塚キャラのアトム一家は、あくまでも本編の導入部と、途中のコラムに登場する狂言回し的な役割です。