虹を操る少年 (講談社文庫)

- 講談社 価格 ¥ 650
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虹を操る少年 (講談社文庫)


講談社

価格(new/used): 650 円 / 443 円 より
発売日: (1997-07) アマゾン売上ランキング: 14303 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 11件

革新と旧弊、少年と大人の終わることなき戦い!?
本作は、ある特殊能力を備えた少年が巻き起こすムーブメントを巡って、
それに引き寄せられる若者や、逆に脅威を覚える大人たち、
そして、その背後でうごめく欲望や陰謀が描かれます。

そうした描写を通じて、いつの時代にも存在したであろうし、
これからも存在し続けるであろう、普遍的な世代間抗争が浮かび上がってきます。

それぞれ学校や家庭に不満を感じ、エネルギーをもてあましている若者たちが、
「虹を操る少年」のメッセージのもとに集い、
覚醒していくが、未だ不安定で頼りない。
しかし、やがてダムが決壊するかのように、
少年の意図は実現に向って動き出していく、そして…!
ボールは読者へ投げられます。
クライマックスから我々は何を読み取ればよいのか。
世界は変わるのか…。
好みは分かれるであろう、ファンタジックな作品です。
リズムの違い
現在の著者の書き口を期待して読むと物足りないと感じるかもしれません。
面白い
今回は何かSFっぽくて、でもファンタジーっぽくもあり、面白かったです。
東野作品の中で、これが一番好きかもしれません。
光と共に
光を演奏してメッセージを送ることを「光楽」と呼んでいる。
ある天才少年が、自分にその能力があることを知り、若者を中心に公に向けて、光を発するのである。一度光楽の演奏に酔ったものは、禁断症状を起こす程「光」を求めて彷徨う。そして光楽からメッセージを受け取る能力の持ったものは、次に光を音楽に変えて演奏していくのだ。強いメッセージ性をもった光楽は、それを潰そうとする権力に捉えられてしまう。しかし輝ける光は、その場を光楽によって助け出されるのだ。
「光を演奏する」という行為にエネルギーを感じる新しい時代へのオマージュとも捉えられる小説。
『光のシャワーを浴びるようになってから、薄紙をはぐように雑念が頭から取り除かれていった。光を見ている間は陶酔感に浸れ、魂が自分の肉体から離れてさらに高い次元に達するような感覚がある。』
超人といわれる人
いるんですよね。世の中には。
超人と呼ばれる人たちが。
瞬時に何桁もの暗算をやってのけたり、本をパッとみただけで全部暗記したり、身体能力でも抜群の超人もいるし。
自分みたいな凡人には超人の苦悩は計り知れないけど、それはそれで大変なんだろうな。
自分を見世物にして生きていくか、ひっそりとその能力を隠して生きていくか。。どちらかだろう。この最後に出てきたご老人のようにその能力を生かしてお金儲けするのも手だなあ。
まあ、所詮凡人には縁のない世界ですが。。
今まで読んだ東野作品とはちょっと違う感じのする作品でした。
のめりこむほどではなかったにしろ、ページをめくるのが楽しみな作品でもありました。
ラストシーンは想像力を逞しくして、光を浴びて下さい。
金色の輝ける光が見えますよ。