作家の値段

- 講談社 価格 ¥ 1,890
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作家の値段


講談社

価格(new/used): 1,890 円 / 2,176 円 より
発売日: (2007-05-22) アマゾン売上ランキング: 223570 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 1件

読めば儲る、本という商品にまつわるアレコレ
直木賞作家にして、元・古本屋店主という出久根さんならではの快著。
「本邦初の、読んで損はない、どころか読めば儲る実益作家論」という「手前味噌」(あとがき)はウソではない。
文学作品であると同時に、市場に販売される商品であるという本の特性。また古本独自の価値体系についてよく理解できる。行間に出久根氏の本への愛情がにじみ出て気持よい。
山本周五郎という筆名がウッカリミスでついてしまった話、彼を世に出した雑誌の編集長が山手樹一郎だとか、江戸川乱歩「陰獣」を掲載させた雑誌の編集長が横溝正史だったなどの挿話も多彩で興味を呼ぶ。
古本の値段は珍しさの他に、帯つき、カバーつき、函つき、汚れ具合などに左右されることも、新聞の連載小説切抜き集が商品価値を持つことも、本書を読めば分る。
取上げられた作家は漱石、鴎外、司馬遼太郎から寺山修司まで物故者ばかりだが(遠藤周作のないのが残念)、現存作家の本を将来高く売りたいならば、カバーの保存に気を付けることだと納得できる。