![]() |
時の潮 |
| - 講談社 価格 | |
| home|書籍|CD|DVD|ゲーム|ソフトウェア|家電|キッチン|おもちゃ・趣味 |
![]() |
時の潮講談社 価格(new/used): -- 円 / 98 円 より 発売日: (2002-08) アマゾン売上ランキング: 367396 位 単行本 / 在庫切れ [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 2件 「昭和」とは私たちにとって何だろうか?「昭和」が終わったあとのほぼ1年間に、熟年に足を踏み入れたジャーナリストの主人公が、その仕事と生活を通して、天皇、戦争、結婚、家庭、人生、同僚などについて東京は下町、湘南は葉山の四季の変化の中で思考をめぐらす。そのことは、昭和を振り返り、その時代がいったい何だったのか、それが新しい時代とそこに生をおくるであろう日本人、老若世代の日本人にとって何を意味するのか、じっくり考える素材を提供する。結論らしきものは明確に示されていないが、方向は自ずと浮かんでいて、その方向で読者が自由に考究できる仕組みになっている。その方向とは、何のしがらみにもとらわれず、事実の積み上げからみえてくる方向とでも言えば良いであろうか。私も、読んだ後、その考究を折々に牛の反芻するごとく続けている。 なお、「失われた90年代」や昨今の過激な構造改革とその下での人々の抱える課題は、執筆年代からして言うまでもなく扱われていない。それは、別の小説で展開されて然るべき課題である。 それでも静かに時は流れる静かに時が流れ、その流れにあらがうことなく静かに生きる...。 波乱に満ちているはずの登場人物の人生がひたすら淡々と綴られ、 極限の静寂の中、葉山の波の音だけが繰り返し聞こえてくるようです。 逆立った心を静めたい時、読んでみてください。 |