死霊〈2〉 (講談社文芸文庫)

- 講談社 価格 ¥ 1,470
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死霊〈2〉 (講談社文芸文庫)


講談社

価格(new/used): 1,470 円 / 980 円 より
発売日: (2003-03) アマゾン売上ランキング: 20794 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 3件

山場にさしかかりました
黙狂の矢場徹吾と異母兄弟の首猛夫がこの『死霊』のテーマを語り始めました。3巻で愁いの王の三輪与志が加わってそれをまとめあげるんですがここまで来る布石の長いこと。時間の経過をみると数日の間の出来事なんですがね。私は一巻の必要性を疑っています。しかし読みではあります。

この著者の問題点は1センテンスが妙に長いこと、著者のイメージによる造語の適切不適切によって話の流れが所々阻害されている点です。他の本にも言えることなんですけどね。それを我慢できれば十分楽しめる内容です。面白いです。

お喋りな夢魔と人間達
 この巻は全編白い霧、暗い闇と不透明な靄がかかった背景に包まれている。夏の明るい日差しの下、透明な川の流れに身を任せて主人公を取り巻く人物達が喋り捲る場面さえ、暗い影を感じる。ことに高志が語る過去の同士への制裁、明らかにされる死者の影、付きまとう夢魔の場面はモノクロームの中に閉ざされて読んでいて湿り気さえ感じる。

 暗い印象の背景に反して、始終議論に興じている首猛夫やお喋りで作者に翻弄されている読者の代表のような津田夫人はともかく、高志・与志の兄弟を始め、与志の婚約者安寿子や寡黙な黒川までがよく喋る。登場人物が各々の思いを抱えて明らかにしようと会話が進むため、死霊(1)に比べて物語が解り易く面白い。(1)で尻込みしてしまった人にもお勧め。

 第一の山場をどう解釈するか
 だらだらわけのわからない、議論を続け、周りはうす気味悪いこと
限りなしの「死霊」。家に帰った三輪与志は瀕死の兄と対面する。
 兄は息絶え絶えの中、悪魔との対話を語る。
その悪魔の捕らえ方が面白い。フッと首を横向けただけで
つかまるんだとか(笑)。人のやることを3倍の速度でこなしてきた

首猛夫。(くびったけ、埴谷はドストエフスキーに影響されだじゃれか
当て字のような名前を好んだ)主人公の与志はほとんど喋らない。
話はどこへ進むのか?ここまで読み出したら止まらない。
あなたはもう普通の小説では満足できなくなっているだろう。