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新約聖書外典 (講談社文芸文庫) |
| 荒井 献 - 講談社 価格 ¥ 1,680 | |
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新約聖書外典 (講談社文芸文庫)荒井 献 講談社 価格(new/used): 1,680 円 / 5,569 円 より 発売日: (1997-12) アマゾン売上ランキング: 166188 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 4件 2-4世紀のキリスト教の周辺環境に触れる資料本書は「聖書の世界・別巻」(講談社、1973)の一巻が、1997年に概説・一覧表などに一部修正・増補を加えて新版として講談社文芸文庫から再刊されたものであり、各文書の本文そのものは旧版と同じである。 本書収録の新約外典諸文書は全て、新約正典諸文書よりも後に成立したと見なされている。しかしそこに採用された口碑伝承は「正典諸福音書や使徒言行録の編集以前に想定される伝承様式とある程度即応する」(p.18)ことから、伝承様式の研究のための重要な資料であることは言うまでもない。また、その文学形式としては、当時の大衆文学としての文学形式の影響も受けており、当時の一般のキリスト教信徒の文化的状況を理解するためのモチーフを提供している。さらにグノーシス思想の影響を受けた文書を通して、当時の宗教史的背景を垣間見ることが出来る。 こうした意味で、本書に収録された新約外典諸文書は、2-4世紀頃の、正典成立の過程にあるキリスト教を取り巻く、社会的・文化的・宗教的な環境がどのようなものであったかを知る上での大変興味深い資料であると言える。 巻末にまとめられた各文書の解説は、各文書の研究史ならびに成立背景・思想的特徴などが簡潔にまとめられており、いずれも2-3世紀のキリスト教を取り巻く環境を知ろうとする者にとって、極めて有用な導入的情報を提供している。 解説ならびに各文書の翻訳の担当者は以下の通り(敬称略)。新約聖書外典―その意義と文学的・思想的性格/荒井献、ヤコブ原福音書/八木誠一、トマスによるイエスの幼時物語/八木誠一、ペテロ福音書/田川建三、ニコデモ福音書(ピラト行伝)/田川建三、ヨハネ行伝/大貫隆、ペテロ行伝/小河陽、パウロ行伝(パウロとテクラの行伝)/青野太潮、アンデレ行伝/藤村和義、使徒ユダ・トマスの行伝/荒井献、セネカとパウロの往復書簡/青野太潮、パウロの黙示録/佐竹明、新約聖書外典一覧/荒井献 史的イエス探究の観点から見た外典の意義正典福音書以外の文献に記されているイエスの言葉を「アグラファ」(ギリシャ語で「書かれざる言葉」の意)という。その多くは本書収録を含む外典文書に見い出されるが、大半は真正性の点でほとんど考慮に値しないと考えられている。 しかし、初期の教父達の引用も含めると、ごく僅かではあるが真正性の点で検討に値するアグラファもあり、ドイツの新約学者エレミアスは『イエスの知られざる言葉』(邦訳なし)でこれらを精査し、最終的に18のアグラファを厳選している。その中には「トマス福音書」(邦訳は講談社学術文庫)のロギオン8、82のほか、本書収録の「ペテロ行伝」で引用されている言葉も含まれている。 エレミアスの研究にも批判はあり、その数はもっと絞り込むべきもののようだが、パピアス(『使徒教父文書』参照)の時代にさえ困難だった試みが今日なおさら難しいのは当然であろう。 エレミアスは終章でこう述べている。「非正典文書は全体としてみれば驚くほどの貧困さを示している。その大半は伝説であり、明らかな捏造の印を帯びている。価値のない大量のゴミの中で、ほんの所々でだけ貴重な宝石に出会う。歴史家にとって有用な素材の範囲は極めて小さい。・・・イエスの生涯と使信を知るには、4つの正典福音書にのみ求めるものを見い出すべきである」。 初期キリスト教研究の基礎資料であるが「古代文学」としても興味深い現行の『新約聖書』二十七書から外された文書がいわゆる『新約外典』であるが、本書巻末の「外典一覧」を数えても八十八編もある(実際は未発見のものを含めてもっとあるはず)。使用された言語もギリシャ語・ラテン語・アルメニア語・コプト語・エチオピア語・ペルシア語・シリア語・スラブ語と多岐にわたる。本書は「外典一覧」に掲げられたものの中から11編が邦訳され、それぞれの文書の背景も解説されている。初期キリスト教、グノーシス派研究の基礎資料としての価値はもちろんだが、当時これらの文書は、いわゆる大衆文学としても広く流通したようで、三つの「福音書」「トマスによるイエスの幼時物語」そしてヨハネ、ペテロ、パウロ、アンデレ、ユダ・トマスの各「行伝」さらに明らかに創作作品の「セネカとパウロの往復書簡」など読みやすく興味深い文書ばかりだから「古代文学」の一ジャンルとして、肩肘張らずに気楽に紐解かれるのも一興かと思う。 聖書と比較するといいかも?外典なので聖書ではありません。 ただおもしろい話しが載っているので、聖書好きの友達との 話しのネタには良いでしょう。 クリスチャンは愛読して破教にならないように注意しましょう。(火暴) |