三国志〈3〉 (吉川英治歴史時代文庫)

- 講談社 価格 ¥ 798
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三国志〈3〉 (吉川英治歴史時代文庫)


講談社

価格(new/used): 798 円 / 339 円 より
発売日: (1989-04) アマゾン売上ランキング: 8635 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 10件

陳宮が素敵
呂布の最期が印象的な第三巻ですが、私は陳宮の健気さが大好きです。
どんな策を献じてもまともに実行してもらえず、すぐに取りやめられたりします。
ふてくされたりもしますが、乞われればなんだかんだで嬉しそうに献策してます。

そして曹操との問答のシーン。
饒舌に堂々としていて、潔く格好いいです。
あの曹操と互角だったです間違いなく。

また、暗愚も暗愚な呂布だけど、陳宮はわりと好きだったんだなぁとなんだかグッときます。
そんなデコボココンビにグッとくる3巻です。
そしてそういう目で読むと、陳登・陳珪親子の小賢しさがこの上ないです。
印象的な場面が多い第3巻
三国志の中で最強の武将、呂布が死に、矢で射られた片目を食べてしまった夏候惇、敗走する劉備にせめてものもてなしをと妻の肉を出す話など、非常に印象的な場面が多い第3巻です。
玄徳ピンチ
第3巻で描かれるのは、董卓や呂布の時代を経て、曹操が都の実権をほぼ掌握した時代です。皇帝をないがしろにする曹操に対して危機感を持つ武将たちが打倒曹操の誓いを立て、玄徳も彼らの仲間となります。ところが、曹操暗殺計画が失敗に終り、玄徳もこの一味に加わっていたことを曹操に知られ、逆賊として討伐される身に陥ります。

討伐軍に敗北した玄徳は、関羽・張飛と離ればなれになってしまいます。曹操は関羽の軍人としての腕前と忠義の心に惹かれ、玄徳の妻子の命を助けることを条件に彼を配下に置きます。いよいよ話が盛り上がって来たところなのですが、私は4巻を持っていません。これから買いに行ってきます。
曹操の時代
曹操が権力を強大にし、そのため打倒曹操の気運が高まってきた。やや悪役的な存在になってくるが、彼の豪傑ぶりと博学ぶりが描かれていて唸らされる。このあたりから物語は佳境に入っていく。
覇道を進む曹操の魅力
積年の宿敵呂布を遂に破り、いよいよ覇道を走り出す曹操。董卓にも比肩する非情ぶりの一方で、敵の猛将関羽の武勇と信義を愛し、彼の心を得るためにあの手この手を尽くす。三国志第三巻では、この稀代の英雄のそんな二面性が丹念に描かれ、単なる劉備の敵役を超えた、一人の魅力的な人物として、その存在感が露わにになってきます。三国演義をベースとしながらも、本来そこでは敵役である曹操の魅力をしっかり引き出しているあたり、吉川三国志の妙と言えるでしょう。
曹操のみならず、本巻でピリオドを打たれる反逆児呂布についても然り。自分の娘を背負いながら、曹操・劉備の連合軍の只中を奮闘する姿は美しささえ漂い、一体どちらが敵役かわからないほどです。善悪という矮小な色分けでなく、その瞬間瞬間に見せる決断と行動にスポットを集中させ、英雄たちをダイナミックに描く。そんな吉川の人間の捉え方が堪能できる一冊となっています。