能の物語 (講談社文芸文庫)

- 講談社 価格 ¥ 987
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能の物語 (講談社文芸文庫)


講談社

価格(new/used): 987 円 / 750 円 より
発売日: (1995-07) アマゾン売上ランキング: 73705 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 4件

ぜひ一家に一冊
よんでみれば「ああ、これどこかで読んだか、聴いたかしたかも。」という感じ
のある昔話です。題名にあるように、「能」のお話をわかりやすく短編
小説風にした小作品集です。
完璧な日本語。いつかどこかで知っているんだけど、それでも感じるすがすがしい
感動。名著です。
平家物語を勉強しておくとより深くわかります。
学校で「必須図書」にすべきとおもいました。

最初に読んでみました
この年になりやっと能なるものを実際に見ることになりました。見た後に読んだのがこの作品でした。この作品は能の有名な名作を丁寧に解説しています。大部分は平家物語に関連の深い作品ですが、やはりここにこそ日本人の美意識の極致が凝縮されているからでしょうか。能自体は謡いの部分は音で聞いてもなかなか言葉を明確に把握することは難しいようです。視覚と想像力の自由な飛翔こそが能の理解には不可欠だと著者は指摘しますが、やはり、この作品を読んでそのエッセンスを前もって吸収しておくことが、その作業には必要でしょう。それぞれの作品について、実際の地名と登場人物、そして故事と歌の解説そして作品の本質が見事にまとめられています。間と省略がその本質である能の魅力が見事にまとめられた作品です。選ばれたどの作品も日本人の美意識の本質を読者に突きつけるものです。
さあ、能楽へのご招待
幼くして能と出会い、自らも演じたほど生涯能を愛し深く関わったた著者が、井筒、葵上、清経、熊野大原御幸、隅田川、道成寺ほか、有名な21作品をまさに「物語」として親しみやすく語っている。
著者はこの著書を能楽への「橋掛」と位置付けているが、それは、読者に手を携えて能楽堂へいざなってくれるような優しさと、女性には能は演じられないと訣別し、能楽との間を置いた著者ならではの距離感によるものであろうか。
いずれにせよ、深い愛情をもって、初心者にも敷居高く感じる能楽堂への扉を開けてくれるのである。
大袈裟にいえば、今日伝わる日本の伝統文化の根源たる能楽と平易に出会える名著である。能楽は奥深い芸能ながら、決して難しいものではない。そうした著者の思いを感じる。
能舞台の再現
 著者の言葉は上品で美しい。
 井筒、安宅、道成寺など有名な物語をはじめ、著者が選んだ物語を文章化しているのだが、著者が出しゃばらずそれでいて必要な場面では丁寧な解説も加え、わかりやすく、美しく能舞台を再現してみせる。
 実際の能舞台は観たことがない人も、独特の間や幽玄を感じ取ることができると思う。著者による講談社文芸文庫の「世阿弥」も一緒に読むと、能への興味がいっそう深まる。どちらも、白州正子さんの、能への深い愛情が伝わってくる。