桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)

- 講談社 価格 ¥ 1,470
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)


講談社

価格(new/used): 1,470 円 / 735 円 より
発売日: (1989-04) アマゾン売上ランキング: 41222 位
文庫 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 13件

文章から溢れる力
長編は苦手な安吾だが、短編や中編となると訳が違う。力強さと儚さを矛盾することなく内包したものの美しさを描ききった表題作には、ただただ圧倒される。安吾を読みたい方は堕落論からではなく、この作品から入る事を強く勧める。
人の首って。。
森見のパロディーを読むために手に取った。

ふぃ〜〜、グロマンチック(グロテスクアンドロマンティク)!!
どんな頭してるんだろう、安吾さん!!
てか人の首ってそんな保存しやすいものでしたっけ。。
断面加工とかしなくてよかったのかなぁ。。

謎多き小説ゃた。
「二流の人」
表題作より、収録作品のなかの「二流の人」が絶品。黒田如水を軸に、戦国末期を迅速、痛快、暴力の嵐の中で描き切る。登場人物、秀吉、信長、家康、謙信、小西行長、いずれの人物像も、ユニークで、本質に迫る。戦国期を髣髴とさせるかのような鉈でぶった切るような迫力と人を人とも思わぬ時代の凄まじさが存分に発揮されている。これを読めば、NHK好みの立身出世ものや、会社のやり手サラリーマンに模して、ああでもないこうでもない、だから、信長は偉かった、とやっている馬鹿げた人物談義は、歴史でもなんでもないことがはっきりする。倫理も人類愛も平和愛好も、戦国武者どもには無縁の世界だ。司馬遼太郎も、海音寺潮五郎も、退屈に思えてくるほどの逸品である。
正気では書けない
日本むかし話のようであり、絵本のような話である。
オチもなく、寓意性もない。
けれどもこの物語に描かれるカットは、いままで読んだいかなる本とも類を作らず、独特で強烈な光彩を持って心の底に沈殿する。とりわけ、山に住む男にさらわれてその妻となった美しい女が、男に取って来させた大量の生首で無邪気に遊ぶ場面は、その薄気味悪さとは裏腹に、バービー人形で遊ぶ少女のようでむしろ愛らしい。
坂口安吾は大量の覚醒剤でも服用しながら書いたのだろうか?この物語自体が、あたかも覚醒剤のような働きをもって常識的な思考に効果を示すだろう。
満開の桜がすべてを飲み込む
古事記の木花之佐久夜毘売に匹敵するくらい、
桜に神秘的な雰囲気を与え、美しさ、不条理、
そして死を連想させる作品。
怖い女と、そんな女に惚れてどんどん壊れていく男。
愛だって一筋縄ではいかないのが、安吾流。
怖いけれど美しく、ついつい読み返してしまう。
読めばきっと、桜がもっと好きになる。