時計館の殺人 (講談社文庫)

- 講談社 価格 ¥ 900
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時計館の殺人 (講談社文庫)


講談社

価格(new/used): 900 円 / 1 円 より
発売日: (1995-06) アマゾン売上ランキング: 43948 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 35件

日本推理作家協会賞に恥じぬ傑作
 本書のトリックはちょっとやそっとじゃ考えつかない大トリック。その非凡な着想をこれ以上ないくらいの周到さで、考えに考え抜いて作品に結実させている。構成もきっちり設計されている。ヒントの与え方も計算しつくされていた。
 事件自体は陰惨だが、一度読み通しても、何度も読み返しても良いと思わせる読後感の良さが美点。結末のカタルシスは爽快そのものである。
 褒めるだけでは公平でないので、欠点も少し述べると、人物造形がやや弱いのと設定に無理がある気がする。しかし、それも物語自体の面白さに免じて許してしまえる程度の僅傷である。もしかするとあげつらうほうが無粋といった程度のもの。
 結論、推理小説好きは勿論、そうでない人にも推理小説の真髄を教えてくれる真の名作!自信をもって五つ星を推奨できる。是非ご一読を。
十角館の焼き直し
うーん、十角館の焼き直しですね。
しかも劣化してるような。
犯人もトリックも途中で気づいてしまう。
ラストの展開までなんとなく予想がついてしまう。
結局、予定調和のごとく予想通りのラストを迎えてしまった。
もう少しひねりが欲しかったかな。

日本推理作家協会賞受賞作と言う事で、
少し期待しすぎたのかも知れない。
ただ、時計館という舞台の雰囲気作りは
うまかったと思います。
大仕掛けなトリック
館シリーズもいよいよ5冊目。
今回はかなりのボリュームだったのとまとまった時間がなかなかとれなかったのもあって
読み終わるのにかなり時間がかかってしまった。

そのせいか、ちょっとだらけてしまったのは単に私の読むスピードのせいか?(笑)

でも、作品自体はとてもよくまとまっていると思う。
登場人物が多いパターンは苦手なんだけども大丈夫だったし、
何より島田&コナンの復活が嬉しかった。
欲を言えば、もう少し盛り上がりが欲しかったかなぁ…と。
ま、贅沢なんだろうけど。

犯人はなんとなく途中から「この人なんじゃないかなぁ…?」と思ってたのが当たったんだけど、
トリックには気づかなかった。
うーん…これは『やられた!』って感じだったかな?
それにしても、あそこまで大仕掛けとは・・・・
さすが、中村青司、と言うべきか、それとも古峨氏の執念か。

でも、この作品、意外とドラマ化なんてされると面白いんじゃないかなぁ…とか思ったり。
ちょっとがっかり
こちらでは評価が高いですが個人的には星3つです。
トリックもすぐ分かりましたし、必要ない登場人物が多すぎのような気がします。
あと動機ですが、あの動機で関係ない人物を殺せるか疑問に思いました。
あれだとただの無差別殺人犯だと思います。もう少し説得力がないと腑に落ちません。
トリックを楽しむ作品
完成度の高いトリックです。
おそらく多くの読者が途中でトリックの根幹には気づくことでしょう。
10年前、何が起こったのか。それを推理できた時点で、館に秘められた謎も解けます。
途中で『あー、そういうことね』と気づくと、そこから先はいつ登場人物がそれに気づくかと、ワクワクしながら読めて楽しさ倍増なのですが……
が、欠点が二つ。
登場人物が誰もそれを『謎』だと気づいてくれないんですね。
館の中にいる人は姿の見えない襲撃者に怯えきっている上に、犯人を捜そうともしてないのでアリバイもクソもないし、館の外にいる人は、終盤になるまで殺人が起こっていることにすら気づいてない。
犯人の頑張りは、館の外にいる人が犯人を特定しようとした時になって初めて生きてくるのですが、その時には登場人物がほとんど皆殺しにされていて容疑者がろくに残っていないという訳の判らないありさまになってしまっています。惜しい。
もう一点惜しいのは、トリックに懲りすぎて人間関係が単純な事ですね。推理小説の楽しみとは、探偵の謎解き以外に、もつれた人間関係や、人間の業などがあるのですが……そういった業がほとんど全くといっていいほどない。

この作品は、トリックにどれだけ早く気づけるかを楽しむ作品です。