十角館の殺人 (講談社文庫)

- 講談社 価格 ¥ 620
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十角館の殺人 (講談社文庫)


講談社

価格(new/used): 620 円 / 1 円 より
発売日: (1991-09) アマゾン売上ランキング: 51555 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 75件

トリックの切れ味
綾辻さんの本を読むのは、これが初めて。作者がこの小説の原型を書いたのが22歳、大学4年のときというのは驚く。
おどろおどろしさが足りない、動機がいまひとつ納得できない、人物模写にやや不満がある…といった批判はあるだろうが、一行で、すべてを明かす、トリックの切れ味が、それらを上回り、このミステリーを傑作として歴史に残していると思う。
クリスティーの「そして誰もいなくなった」を意識しているのは確かだが、孤島での殺人事件の合間に、陸上での探偵劇をいれて、謎の奥行きを深くし、最後のトリックの切れ味を磨いている。新本格派というと、論理重視のパズル的な作品群というイメージがあったが、それが間違いだったことがわかった。
文庫版あとがきで、奥さんであり京都大学の推理小説研の仲間の作家・小野不由美さんに、お礼を述べているのが印象的。
「新本格」の劈頭を飾る記念碑的作品
《孤島》ものの嚆矢である、クリスティ『そして誰もいなくなった』の本歌取りが
目指された本作では当然、オリジナルにはない新しい試みが盛り込まれています。

そのひとつは、孤島での連続殺人が描かれる「島」のパートと交互に、
事件の背景や真相を捜査・解明していく「本土」のパートを展開していることです。

いわば、探偵役を事件の外部に配置することで「島」における
サスペンスを最後まで途切れさせない工夫といえます。


また、作中において、ある人物が事件を推理する際に口にする
“バールストンギャンビット”という言葉もじつに暗示的。

この言葉は、犯人が被害者を装うことでミスディレクションする手法
のことですが、そこでの推理は直接、真相には繋がりません。

しかし、読み終えてみると、この言葉が本作のメイントリックの
重大な伏線であったことに気づかされるのです。



▼付記

  本作のプロトタイプである『追悼の島』は、著者の妻でもある、
  作家の小野不由美氏との共同作業によって完成させれたもの。

  しかも、本作のキモともいえるメイントリックの発案者も
  小野氏であることが、新装改訂版あとがきで明かされています。
犯人に魅力がない。
いわゆる大どんでん返しはすごかったのですが、犯人に魅力がないのでトリックが分かったあとも「へえ〜。。」という感じ。
魅力がないというか、影が薄いというか。なので全然注目してなかった人が犯人だったので、つまんないなぁという印象。動機もこれまたつまんない。

でも叙述トリックがばらされたときには、今でいう「アハ体験」ができて気持ちよかったです。

綾辻氏の作品ははじめて読んだので、また次作をすぐに読もうと思います。
まさに衝撃的デビュー作。
いままで新本格と呼ばれるものは読んでなく、海外のミステリ中心に読んでいました。
たまたまこの十角館の殺人を買って読んでみたら・・・
びっくりでした!一気に最後まで読みました。

これが新本格か!と唸らせられました。
これからこのシリーズを読破したいと思います。

はじめてミステリを読む人にもおすすめです!
これがデビュー作品とは驚き
「そして誰もいなくなった」を彷彿させる作品。
登場人物の名前(ニックネーム)がまた洒落ている。
ミステリー好きにはたまらないだろう(笑)
なんだか久しぶりにアガサクリスティを読みたくなってしまった。

意外な人物が犯人なんだろう、と思いながら読んだにもかかわらず、
やっぱり最後で「うーん」と唸らされた作品。
このまま犯人はわからないまま終わるのかと思ったら最後であのシーンが出てくるとは。

これがデビュー作品、と言うんだから綾辻氏のすごさを思い知らされた、って感じ。

他の作品もぜひ読んでみたいと思う。