武蔵坊弁慶〈1〉玉虫の巻 (講談社文庫)

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武蔵坊弁慶〈1〉玉虫の巻 (講談社文庫)


講談社

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発売日: (1986-04) アマゾン売上ランキング: 330795 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 1件

中村吉右衛門主演の1986年NHK大河(水曜日)の原作!
来年1月にDVDとビデオで総集編も復刊されるそうです。
NHKの時代劇が最も勢いのあった頃の、
青年役も演じられる若さの中村吉右衛門が弁慶を演じている、
私の中の最高の時代劇です。

86年当時、ドラマを見てから原作本に入ったのですが、
どちらも甲乙つけがたい作品でした。

作家の富田常雄は、嘉納治五郎の講談館で柔道の達人だった方です。
『姿三四郎』を始め、50以上の映画の原作者です。

ドラマについてはそちらに感想を述べますので、ここでは本の紹介を。

弁慶は怪力です。
忍者のような仲間や敵も出てきます。

ですが、にもかかわらず、『人間を描いた』ものがたりです。
平家に仕える女性、玉虫と恋をします。
子供も生まれます。
妻恋しさに悶々ともします。
義経に負けたら、本気で悔しがります。

義経も、完全な人間ではありません。
弁慶に八つ当たりもするし、
間違った行為につっぱしって、
弁慶があきらめる(それでもついていこう、と)シーンもあります。

義経達はなぜあの戦で勝てなかったのか?
奥州まで逃げおおせたのか?
強い仲間がいながら、なぜ最後は包囲され、死なざるを得なかったのか?

圧倒的な説得力を持って、全10巻、読みすすめてしまいます。

これは、人間ドラマです。
が、血わき肉おどる、講談でもあります。

当時わたしは中学生。
弁慶と玉虫の恋のゆくえに、
もう、
ドキドキわくわくしてました。