中世ヨーロッパの城の生活 (講談社学術文...

Joseph Gies - 講談社 価格 ¥ 1,050
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
中世ヨーロッパの城の生活 (講談社学術文庫)

Joseph Gies
講談社

価格(new/used): 1,050 円 / 670 円 より
発売日: (2005-06) アマゾン売上ランキング: 2331 位
文庫 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 7件

なんといっても翻訳がすばらしい!
文字だけだとわかりにくいであろう部分も、
しっかりとした見取り図を掲載することで
補ってあり、とても親切な解説書だと思います。

もっともすばらしいと思うのは、
翻訳の文体が非常にわかりやすく、
翻訳とはおもえないほど自然な日本語に
仕上がっている点。専門用語が満載のこの手の
本の訳書は、不自然な表現に出くわすことも
覚悟しながら読むのが常ですが、
違和感なく、すいすい読めて、ほんとうに
ありがたいです。
もとの英語での言葉を適宜ルビとして
補足するなどの編集上の処理も
適切、翻訳者さんおよび編集者さんの
ていねいかつ質の高い仕事に脱帽です。

仕事上、不可欠な参考書として、
常にそばにおいて繰り返し読んでいます。
中世ヨーロッパの貴族の生活
城での生活と言うよりは、中世貴族の生活一般の話。ヨーロッパと言うよりは、イギリスと一部フランスの話。
「城」の盛衰
中世の城の成立と衰退の間に、中世の城の生活を挟み込んだ構成になっています。

封建制度、城の中の間取り、奥方の役割、家令、毎日の暮らしぶり、狩猟生活、ムラの仕組み、騎士、年間行事と書かれている内容は、盛りだくさんで、中世の生活ぶりが良く解ります。
間に挟みこまれている、小話のような挿話が、又楽しいものになっています。

それにしても、ノルマン人の征服から映画で見るような「城」が出来上がったとは、全く知りませんでした。
衰退の要因も、火薬などの武器の変化だけでなく、中央集権化してゆく中で、その役割が終焉を迎えたということも、言われて見れば、なるほどと納得でした。
なかなかの良書。
 歴史に合わせて改築進化していったイギリスのチェプストー城をメインに、中世ヨーロッパの城がどの様に発展して衰退していったのかが解りやすく解説されています。
 巻頭には城の大まかな見取り図もあるので、文字だけだと解り辛かっただろう部分もしっかりカバー。(よくをいえば居住区の詳細な見取り図も欲しかったところですが)
 そして領主級貴族からその奥方、騎士、召使、領民の生活やしきたり等がなかなか詳らかに書いてあり、これを読めばなんとなく雰囲気で読んでいた向こうの時代小説も、理解を深くして楽しめる様になるかも。
 
 ただ載ってる写真は多いですが、文庫本という事で小さくて白黒。
 画質も明暗コントラストも悪く、絵的な資料にはまずならないです。
 
非常に読みやすい
ヨーロッパの城についての写真集はよくみかけるが、城の生活がどうであったかをまとめた本はなかなか見あたらない。本書は内容的には極めて真面目などちらかというと学術的な書ではあるが、RPGゲームに親しんだ者にとっては、ゲームの舞台でしかない城について、実際の構造、生活、社会との関わりなどなどのディテールを知ることができ、とても興味深く読むことができた。
なにより翻訳が非常にこなれていて、読みやすい。専門用語も数多いのだが、適切なルビの振り方もあって、自然と対訳語も覚えてしまうという利点もある。翻訳者の仕事に敬意を表したい。