新約聖書の英語―現代英語を読む手引き (...

- 講談社 価格 ¥ 1,050
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
新約聖書の英語―現代英語を読む手引き (講談社学術文庫)


講談社

価格(new/used): 1,050 円 / 250 円 より
発売日: (1999-03) アマゾン売上ランキング: 101387 位
文庫 / 通常3~5週間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 3件

表現の背後にある文脈
本書は、同著者による『旧約聖書の英語』(講談社学術文庫)同様、現代英語における聖書由来の表現・句を解説したもの。
その語句が由来する聖書のエピソードや、その語句によって想起されるイメージ、ニュアンスまで丁寧に解説されている。
聖書の物語だけでなく、新約聖書では登場人物やキリスト教の根本的な教えから発展した表現が多い。
日本語に入っているものもあり、「豚に真珠」「目からウロコ」なども聖書由来のものである。
聖書本文の引用に加え、現代英語で実際に使用されている例も多く引かれており、新聞・雑誌記事や推理小説の中で、
聖書に由来した表現がどのように使われ、どのような印象を与えていかなる効果を生んでいるかがよくわかる。
こうした表現は、英和辞典には載っていても、由来までは書いていないことも多い。そのため、辞書で引いただけでは、
意味はとれてもそのイメージまではつかみきれない。そういった意味で、本書は英語表現に伴う印象まで捉えられる有用な書である。
引用文は政治を報じたものから小説まで多岐にわたり、突然抜き出されているわけなので文脈が掴みきれず混乱することがある。
どういう状況の文章を引用するのかを、引用文の前に解説すればよりわかりやすい構成になったのではないかと思われる。
頻出表現とよく選ばれた用例
この本は,英米人の文章の中で繰り返し引用される
新約聖書に由来する表現を挙げ,まず聖書のどんな
場面で登場したかを解説する.次にそれらが現代の
ニュース記事や小説で実際に使われている例を紹介
し,その文脈における含意と,それを引用すること
による効果を明らかにする.

この本の良いところは説明が客観的で淡々としているところ.
変に教訓めいたコメントを書かずに,何故その表現が効果的
なのかを解説している.例文は聖書のフレーズがどう生かさ
れているかを理解させるためにやや長めだが,これは必要な
範囲だと思う.

10年以上前の本だが,例に使われている記事も小説
も時代の違いを感じさせないという点でよく選ばれ
ている.

英語の勉強のつもりが、いつの間にか日本語を読みふけってしまう
映画を見ていても、いまいち得心できない表現には、多くの場合聖書の表現がかかわっている。
欧米人は常識として聖書の表現や概念を知っているから、解説無しで使えてしまうが、一般的な日本人にはどうしようもない。クリスチャンならともかく。

そこでそのギャップを埋める目的で生まれたのが本書であるが、実に面白い。英語の勉強を忘れて、ついつい日本語の部分を読みふけってしまう。
たとえば、そのグループから離れるとき、聖書に 「手を洗う」 の表現がある。さしずめ日本語ならば 「足を洗う」 であろう。

もちろん両者の表現のニュアンスや、格調やTPOなどかなり違うのであろうが、非常に面白い。
このような解説が、たくさん紹介されている。使用例も新聞など硬い文章にとどまらず、小説などからも豊富に引用されている。