五輪書 (講談社学術文庫)

- 講談社 価格 ¥ 903
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五輪書 (講談社学術文庫)


講談社

価格(new/used): 903 円 / 140 円 より
発売日: (1986-05) アマゾン売上ランキング: 3654 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 8件

仏神は貴し、仏神をたのまず。
宮本武蔵の「五輪書」に「独行道」を付記してある。五輪書部分は、原文と訳文が載っている。この訳文はありがたい。正直、私のように、原文はよくわからなくて、これであれば英語の方が楽だなんて思う情けない日本人にとっても、とてもわかりやすくてスラスラ読める仕上がりである。さらに、ポケットに入る文庫というサイズ的な有利さもあり、通勤電車の中でも簡単に読める。まあ、洞窟にこもって真摯にこれを書いた宮本武蔵は、そんな時代が来たことを知ったら驚くかもしれないが。

兵法一般について書いてあるが、「孫子の兵法」やクラウゼビッツの「戦争論」のように、軍隊を動かして戦う参謀や司令官用のものというよりも、基本的に剣の道について説いたものである。

なかなか具体的だ。そして、合理的で、理論的で、コンパクトに書き連ねられている。武蔵によれば、何々流とかなどというのには本質的な意味はなくて、とにかく剣というのは勝つこと、そして切ってしまえばよいのだ。構えも、形ではなく、相手にとって具合が悪いようにすればよい。そして、拍子をとって先手を取ること。負けないこと。場所や位置も利用し、相手が崩れる時に一気に打つ。そういう極意が整然と綴られている。

現代人にとって、具体的にこれがどう役に立つかは正直いってわからない。ただ、平明な訳文のおかげであまり時間もかけずに読めるので、文化的な視点から、日本人であれば一度は読んでおいても損はない一冊だと思われる。
愛読書のラインアップに、また1冊加わりました☆
宮本武蔵が死期を悟り、
洞窟へ籠り、後世のために書いた、
というだけあって、兵法中心の
視点ではあるものの、現代社会に
おいても通ずる内容満載である。

心の鍛錬、先手の大切さなど。

原語訳がついており、
初心者にとっても非常に読みやすい。

これから先、何度も読み直すことになりそうです。
武蔵が好きなら
為になる本でした。
現代でも何かと使えるなぁと思える箇所が
いくつかありました。
少し文章が固いので、読みにくいところもありますが
武蔵好きなら一度は読むべきでしょう。
全訳。解説豊富。
 なんと丁寧な本。
 武蔵の残した文章は「五輪書」以外にも「兵法三十五箇条」、「独行道」が、この書におさめられ手いる。
 『「五輪書」を読むにあたって』 という約30頁の解説は、著者の宮本武蔵研究の成果であり、参考文献も載っている。
 司馬遼太郎の『宮本武蔵』(朝日文庫)のように、生き生きと迫ってはこないが、やむを得ない。
 著者の誠実さが伝わってくる。
 「五輪書」は、注釈だけではなく、全訳してくれている。
 宮本武蔵とその兵法に関しての 貴重な資料集である。
神は細部に宿る
 宮本武蔵の名高い本書をはじめて この文庫でじっくり読んでみた。

 読んで分かったことだが この本は本当に剣法を具体的、実際的に丁寧に教えているKNOW-HOW本である。精神論でもなく 思想書でもなく ひたすら 「足の使い方」だの「刀の持ち方」だのが 説かれている。その意味では現代の「**の達人」であるとか「料理読本」等といった本と基本的な性格は同じであると 思い切って言ってしまおう。

 但し、ではある。

 「細部に神は宿る」とはキリスト教の言葉だが まさしく その言葉を思い出させるものが この本にある。自分の「天職」を「極私的」に「目を凝らしていく」うちに 思いがけなく普遍的な視野が得られるということは 武蔵だけではなく 先達の諸賢の方々にも共通して見られた現象である。その良例は本書からいくらでも引用できる。

「遠き所を近く見、ちかき所を遠くに見る事、兵法の専也」

これは 剣法において 「相手の遠いところをしっかり見る一方 目先の動きには捉われるな」という事を当たり前のように言っているだけだが 実に普遍的な内容ではないかと思う。武蔵は そんな感心している僕を見たとしたら「いったい何に感心しているのだ?」と首をひねるかもしれないが そんなものである。 その意味で この「五輪書」が400年という歳月に耐えて 今なお 多くの人の興味と共感を集めていることに あの世の武蔵も呆れているかもしれない。