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スモール イズ ビューティフル―人間中心... |
| 小島 慶三 - 講談社 価格 ¥ 1,260 | |
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スモール イズ ビューティフル―人間中心の経済学 (講談社学術文庫)小島 慶三 講談社 価格(new/used): 1,260 円 / 792 円 より 発売日: (1986-04) アマゾン売上ランキング: 15620 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 4件 倫理の無い発展なんて・・・より大きいもの、より高いもの、そんな価値観に支配されている現代人への警告。 この書が書かれた頃から、顕著になっていた、巨大信仰、成長神話。企業規模の拡大、開発と成長の経済、不経済なことはは悪いこととする世論。 より新しいものを、より大きな資本で用意し、より少ない労働力で、高利を得る。そこに、人間の顔は見えない。 身の丈の開発、身の丈の技術、それを選択する自由。労働は苦役ではなく、喜びである、そんな社会システムが作れれば・・・。 著者はここに、倫理、という言葉を持ってくる。キリスト教徒である著者は、本来なら、信仰、と表現したかったのかもしれない。 知恵、節制、勇気、正義。 「悪いことこそ役に立つ」といった、競争、自然淘汰、適者生存の、ケインズから来る思潮を憂い、倫理教育、形而上学の大切さを説く。 『ドイツ的質実』経済学者の父を持つ、14世紀以来の名家に生を受けたE・F・シューマッハ―(1911-1977)の主著が本作である。発表されたのは1973年であり、その後、本書によって問題提起された「エネルギー危機」が、「第一次・第二次石油危機」として現前のものとなった。こうしたことから、本書は一躍ベストセラーに押し出され、『現代の預言者』(解説より)と崇められた。その後、危機が去るとともに、熱狂も収まったようである。この書物の受容経緯から、小生は、うがった見方かもしれないが、「主張さえも流行として消費する」ムーブメントを感ぜずには居られない。経済学者の批判がこのようになるとは、悲しい皮肉である。 ともかく、本書は流行に乗る高速船として仕立てられたものではなく、しっかりと打ち込まれた杭の上に立つものである。それは『人間中心の経済学』というサブタイトルからも、少し窺えるだろう。 本書の構成は、細分すると5部に分かたれる。第一部『現代世界』というタイトルで、経済学のあり方を、自己批判も含め述べている。第二部は『資源』問題について。具体的には、エネルギー資源、土地、教育などである。第三部は『第三世界』についてであり、本書の大きな主張の一つである『中間技術』について述べている。第四部は『組織と所有権』と題し、企業組織を考察の俎上にあげる。最後に『結び』で全体を概観する。 上記構成各部を見て察しのつくように、現在解決された問題は余りなく、時を隔て同じ問題が、異なる姿形をとって現れているともいえよう。注目すべきは、30数年を経ても、有効性を持ちつづけている論考であるということである。しっかりした思想基盤が、それを可能にしているのだろう。 読みやすい文体、そして注釈と参考文献もきちんと掲げられている。ぜひ一考に付して貰いたい書物である。 大いに推薦 経済活動のバイブルとして現代の日本で一般的な暮らしを営む以上、我々はお金や「経済」と無縁ではいられない。この本は我々がいかに経済活動を行うべきかに対する、すばらしい指針と示唆を与えてくれる。会社の経営のみならず、人の集まりや組織の運営にもこの本の理念を活用し実践し活かすことで、またそういう人々が一人でも多く増えていくことで、この社会全体がすこしはマシなものになっていくのではないだろうか?人と人との係わり合いと経済活動との密接な関係を明快な論理で展開してくれるシューマッハ、すばらしい。20世紀の偉大な知的遺産である。 これを読まずに”エコ”は語れない!!映画『もののけ姫』では人と自然がともに生きる道はないのか?ということが主なテーマとなっていたと思いますが、人間が人間らしく活動的に生きることと、自然を守っていくことは相反することでしょうか?本書はこの疑問に回答を示している、とまではいえません(それは「拡散する問題」ですから)が、このような疑問を持った方は一読されることをおすすめします。本質的に何が必要で何が問題か、少し方向性が見えてくると思います。 また、環境問題についてはより根本的で具体的な改善への途が示されています。というのも、本書の著者は現実に基づかない経済理論に飽き足らず、実業界の経験を積んできたという経緯をもつ人物だからです。本書からは著者の経験と信仰に基づく一貫した姿勢を伺うことができます。 間に合わせのエコロジー、間に合わせの人間尊重というフレーズに飽きた方は読んでみると良いでしょう。経済学や形而上学的な考え方が少し難しいところもありますが他の資料を参照しながらでも読む価値はあると思います。 |