作曲家の発想術

- 講談社 価格 ¥ 777
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作曲家の発想術


講談社

価格(new/used): 777 円 / 29 円 より
発売日: (2004-08-10) アマゾン売上ランキング: 85151 位
新書 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 5件

作曲家は大変だ!
内容は、
・芸術とは無縁の家庭に生まれてからの青島氏の半生や作曲家としてのすさまじい日常、
・交響曲/協奏曲/オペラ等 各ジャンルの特徴や氏が薦める名曲の解説、
・一つの旋律からオーケストラ曲を作り上げる過程を簡単な具体例で解説
と盛り沢山です。

テレビで見る青島氏そのままで、テンポよく、歯に衣を着せぬ口調で作曲や作曲家の実態を
ユーモアたっぷりに、またシニカルに、時にペーソス豊かに語られます。

氏が書いているように、本書への氏の思いは以下の5点です。
・作曲家になりたい人はどうぞ勇気をもってその道を進んでほしい。
・作曲家になんてなりたいと思わない人は、作曲家の仕事を否定したり、色眼鏡で見ないでほしい。
・一曲ぐらい「これが自分の曲だ」と言って誇れるような作品を作りたいと思っている人は、どうか余り
 本気にならない様に、楽しみながらその世界に入ってほしい。
・作曲は高邁な行為と考えている人に対しては、決してそうではないことを認識してほしい。
・いずれにしても、作曲家の思考過程を知ることは、自らが作曲家の気もしになって曲を聴いたり、
 演奏したりすることができるようになる。

作曲家・作曲の実態を生々しく知ることができるとても面白い作品です。

順序立った解説で好感
広い意味で音楽家、という方たちの仕事の組み立て方を知るのにいい本だと思います。
確かに専門用語が出てくるので途中で??なところはあるものの、全体としてどういうプロセスを経て曲(作曲、編曲など)ができるのかが平たく順序立てて解説されていました。
筆者自身のエピソードが散りばめられていて、曲を手がけるバックボーンも想像できるし、何より青島さんの日常がうかがえて楽しく読むことができました。
専門的な内容がチョット・・・という方でもさらっと読み飛ばして、おいおい調べてもう一度読み返すくらいの気持ちで読んでみてはいかがですか。
やっぱりクラシックの人やね
TVなどで見かけるおもしろい作曲家・・・として
どんなモンだろうと思ってたんですが、意外とおもしろくない。

理由はわたし自身がクラシックに詳しくないから。
共有できる背景が少なかったので充分楽しめませんでした。

それでも、音楽学校の裏事情的な話や、職業として音楽に携わる
人間の苦しさなど、かなりぶっちゃけてくれているのでそういった点は
面白かった。ちょっとコマーシャルな部分を期待しすぎました。
文章うまい、面白い
青島さんは文章がうまい。
「脳力トレーニング」などが存在するが、
青島さんの場合、音楽をずっとやってきているため、自然と脳が活性化されているのだろう。
文章も整然としており、単語の選び方も適確で、人名などが多く登場しても
混雑した印象を読み手に与えない。

業界の人間関係や嫌がらせなどの話も、かなりリアルに書いているように思われるが
青島さんの文章に陰湿な暗さは感じない。

第一部が「作曲家になるには」、第二部が「音楽についての薀蓄」
第三部が「実際に、曲を作ってみよう」という構成。

第二部は控え目だが、基本的に全編、かなり笑える。

作曲家は「受け口が多い」、「私も含めて容貌怪異」とか、
自分の曲を改竄されて「我は征夷大将軍なるぞ」と叫ぶシーンを勝手に入れられたとか、
読んでいる間、何度も爆笑した。

是非、オススメ。

作曲と作曲家の楽しいエピソードが満載
著者は芸大の大学院を首席で卒業し、大学院在学中に作曲したオペラが成功して作曲家になったという人物です。こう言うと、今は芸大の教授などを務めていてもおかしくはなさそうですが、あくまで独立した音楽家として、作曲のみならず指揮者、ピアニスト、評論家、エッセイストとして八面六臂の大活躍をしています。

本書は、そんな著者が思い切り才筆をふるってものした一冊です。全3部構成になっており、第1部は自分が作曲家になるまでを子供の頃から現在まで振り返った回想、第2部はオーケストラ曲、ピアノ曲、オペラ、合唱曲など、さまざまなジャンルの名曲が誕生するまでの秘密、第3部は「あなたも作曲ができる」として、作曲術の基本中の基本を説明しています。

以前から「音楽家はサービス業」と公言している著者だけあって、第1部からあちこちに面白いエピソードや逸話がたくさん盛り込まれ、読んでいるうちに何度もつい声に出して笑ってしまいます。また、病気がちだった子供時代や、偉い人のいじめなどに悩まされた若い頃の思い出についても、決して暗い感情をあらわにせず、冗談交じりに記しているのも好ましいと思います。
第3部では、「もしあなたが同僚の結婚式でお祝いの曲作りを頼まれたら」という設定で作曲のベーシックな方法を解説していきますが、これも画期的で、軽妙な文章を楽しみながら自分でも曲が作れるような気がしてきます。

狭い意味でのクラシックファンだけでなく、少しでも音楽に興味がある人、音楽について読みたいけれども何を読んだらいいのかわからない人にぜひお勧めしたい本です。