日本人の意識構造―風土・歴史・社会 (講...

- 講談社 価格 ¥ 735
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日本人の意識構造―風土・歴史・社会 (講談社現代新書 293)


講談社

価格(new/used): 735 円 / 1 円 より
発売日: (1972-01) アマゾン売上ランキング: 67026 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 5件

日本人であることを受け入れる
こういったタイトルの本ではそのほとんどが日本人を欧米人と比較し、いかに日本人が特殊なメンタリティを持つ民族であるかを説く。
本書もその例に漏れないが、われわれ日本人独特の優れた感性や「思いやりと察し」のコミュニケーションなど日本人を肯定する立場から書かれている箇所も多い。
欧米人も「世間」に監視されているところが大きいのを指摘したところなど興味深く読むことができた。
安易に日本と欧米を対極するものと位置づけるのは少々危険かもしれないと思った。
30年前から変わらない日本人
 第I編の「日本人の意識構造」を読むと、国際化が進展しても日本人の意識構造は変わらないものだと納得してしまう(日本蜜蜂の話は面食らったが)。内側に敵を求める意識は現代の日本人も認めるところであろう。一方で、日本社会が西欧社会よりも柔軟な構造を持っていたという指摘は新鮮である。
 本書は1972年に第1刷が発行されているが、いまでも本書を発行し続けている講談社の太っ腹に敬意を表したい。
いまだ有益な論考集
本書は、昭和40年から45年にかけて書かれた論考をまとめたものなので、当然のことながら扱っているネタに新しいものはない。しかし、いまだ日本人の意識構造を再認識する上での有益な論考集であると言えるだろう。

日本ナショナリズムの原点をどこに求めるかで、著者は室町後半期・戦国時代を挙げている。江戸時代当たりに原点を求めてしまいたくなる昨今の国際情勢であるが、鎖国していた時代にそれを求めるのはやはり無理である。その点からすると著者の指摘は良いところを突いていると思えるのだが、どうだろうか?

この本、昭和40年代初頭に書かれたの信じられる?
会田さんは日本を肯定する立場からこの本を書いている。日本人は所詮日本人にしかなれないのだという心地よい諦観がこの本の通奏低音として流れている。社員の行くバーへ盗聴器をしかけ、上役の悪口を全部集めたときの話が振るっている。それは上役に対し、「俺という人間がちっとも分かっていない」という文句だったという。「自分のやった仕事を認めてくれるとか認めてくれないというのではない。俺というものが分からないという駄々っ子的不平なのだ。それが日本人の特徴の一つだ」という。そして、そこから公私混同の勧めを説く。昭和40年代に出されて未だに読まれているだけのことはある。ただ、現在に比較すると文字が小さいのが読みづらい。
敵を知り、己を知れば。。。
日本人て何者だろうか?
その答えがここにある。アメリカ型、単細胞的ピュ-リタリズムに変身してしまった日本人、そのままでいいのだろうか?情緒的人間関係を中心に欧米諸国と対等にやっていけるのだろうか?学者役人の考えるべき本質がここにある。

だが、日本人がどうあるべきかは、我々一人一人が答えをだすべきだろう。その答えはこの本からは、導きだされていない。
みんな、マジで考えよう。