バタアシ金魚 1 (1) (ヤンマガKC...

- 講談社 価格 ¥ 509
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バタアシ金魚 1 (1) (ヤンマガKCスペシャル)


講談社

価格(new/used): 509 円 / 1 円 より
発売日: (1986-05) アマゾン売上ランキング: 109550 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 4件

ポジ青春
人生を楽しむためには「素直」にならなくてはならない。

「なにかをやりたい」という素直な気持ちに従って行動して欲しいという感情が伝わってくる。

ポジティブに生きたい人、理想の中で生きてゆきたい人は必見。
「ぼく、レット・イット・ビーって大嫌いなんだ!!」
お名前の前に必ず「天才」が付いてしまう作者さんだが、デビューしてほとんど間を置かずに『バタアシ金魚』を発表してしまったのだから「天才」と呼ばれても仕方がない。私は大学生の頃に全巻まとめて読んで、最初のページから(いや、表紙の絵から)ビックリしていた。絵が上手い、なんてもんじゃない。隅々までスゴイ。思わずひとコマひとコマをジ〜ッと観察してしまう。全てのコマに情報と才能が満ち溢れている。私は主に少女漫画を読んで育ったが、このレベルの絵の上手さには出会ったことがない。「男の目玉って違うんだなぁ」と感心した。バイクから車から小物類、服装(のヨレ方)、水の描き方、都市空間の描き方、パースとの戯れ方、雑に見えて全く狂っていないシンメトリー、なんだか全てが驚きだった。
作者さんはバブル時代に青春真っ盛りだったのではないかと思う。そしてすごく不幸だったのではないかと。とは言っても、この作者さんはかなり芸術家タイプの方で、無意識の企みが深すぎてよく分からない部分が多い。他の作品を読むとしみじみ底知れないヒトだと思うし。しかし取り合えず、精神年齢も語彙力も小学生レベルの高校生である多動性児童・カオル君のモーレツ突貫主義を通して訴えられる巨大なメッセージはある。「カッコイイってホントは全然カッコヨクないんだからな!」ということだ。「ガンバルって全然カッコヨクないんだ!でもホントはカッコイイんだ!だからボクはカッコヨクなくたって平気だし、でもツライけど、カッコイイってツライんだから平気なんだ!」とゆーこと。そしてそれを分かってくれる女の子がいるから、二人で頑張っていくんだもんね、とゆー話(とも取れる、表面的には・笑)。クライマックスからフィナーレにかけての素晴らしいイメージとカタルシスの中で、私は涙ぐんでしまった。大傑作。
「青春」=「混沌」という名のスープを召し上がれ
「ドラゴンヘッド」や「座敷女」でストーリーテラーとしての力量を見せ付けた望月氏ですが、やはり代表作はこの「バタ金」でしょう。
しかしエバーグリーンな作品の多くがそうであるようにこの作品も画一的な見方を許さない「骨」があって中々語りにくいものがあります。
コメディ・ギャグ漫画でありスポコンドラマであると同時に一途なラブストーリーでもあります。
でもこの作品の魅力はジャンルミックスなそのスタイルにあるのではなくて結局、独特な空気感を作り上げている点にあります。
物語や絵柄のダイナミズムで作品世界を構築することが多い男性コミックの中で一種の浮遊感を感じさせるこの「バタ金」は今でもかなり異色に感じます。
独特な絵のタッチは好き嫌いが分かれるかも知れませんがあらためて読み直してみると「巧いなぁ〜」というのが実感。
主人公カヲルの性格設定が軟派でありながら水泳とソノコ君への偏愛に関しては異様に硬派だったりするのもまさに水に浮かぶが如く捉えどころがなく、それが逆に魅力になっているのもお見事。
結果として「おサレ」な漫画として、絶対外せない一本ですが、着地点として恐ろしくストレートな愛の言葉を持ってくることでこちらのハートを打ち抜く、あのラストは正に「やられたっ」という感じ。
やっぱニクイすね。
衝撃のデビュー作
破綻しかけたコメディの中に現在に見られるようなうっとりするような画質。悲しくなるほどめちゃくちゃなカヲルとソノコの関係をみているとついつい幸せを願ってしまう。ドラマ化された「お茶の間」はこの作品の続編。