![]() |
さまよう刃 (角川文庫 ひ 16-6) |
| - 角川グループパブリ... 価格 ¥ 740 | |
| home|書籍|CD|DVD|ゲーム|ソフトウェア|家電|キッチン|おもちゃ・趣味 |
![]() |
さまよう刃 (角川文庫 ひ 16-6)角川グループパブリッシング 価格(new/used): 740 円 / 235 円 より 発売日: (2008-05-24) アマゾン売上ランキング: 426 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 31件 本作の枠では捉え切れない問題本作は、悲劇のどん底に叩き落された犯罪被害者遺族の男性が、 加害者に対する復讐を遂げようとし、 その過程を追う中で、少年犯罪に対する現行システムにつき、 著者なりの問題提起をしようとしたものと推察します。 さて、発端となる犯罪については言葉もありません。 これ以上ないむごい描写により、全ての読者が主人公の立場を追体験させられます。 そしてとりあえず、読者は主人公を全面的に支持するポジションに置かれます。 そこから、主人公長峰の内面描写や刑事たちの言葉、 別の被害者遺族鮎村の葛藤や架空のテレビ討論などを通して、 読者は現状のシステムにつき様々な意見を投げかけられ、考えさせられます。 そして、物語は紆余曲折を経て劇場型のクライマックスを迎えます。 憎しみの刃はさまよった末にどこに突き刺さるのか…。 私は、本作の問題提起自体には賛同しますが、 エンターテイメント作品の枠内に収めきれているかというと疑問に思います。 まず、被害者に感情移入させるべく展開される冒頭の事件の現実味、 そして何より加害者少年の紋切り型の描き方に物足りなさを覚えること。 次に、長峰の葛藤はまだ酌むべきものがありますが、 論点については、従来の見解を並べただけという印象を受け、 もう少し掘り下げるか、強引であれ一つの見解を前面に押し出していただきたかったです。 結末も正直言って、すっきりしない感がありました。 この問題は、現実の事件に根ざしたノンフィクションの枠組みの方が、 よりふさわしいのでは、と感じます。 もっとも、本作が力作であることは否定しませんが。 甘い。東野圭吾氏の作品を読むのは、今回で2回目だ。前回は、「手紙」。しかし、印象は変わらない。話の展開を維持する設定や知識に、甘さがあるということだ。 レビューなので結末までは触れないが、警察に追われる立場の人間が、携帯を使っているにもかかわらず、その人物がなかなか特定されない。今の時代において、携帯から微弱電波が各電話局のアンテナに流れ、その位置情報が明らかになることは素人でも知っていることである。なのに、この追われる立場の人が何度携帯電話を使っても、「位置情報」について、明らかになることはない。作者の都合が、その背景に感じられ、興ざめを禁じえない。 久し振り、会心の出来!残念ながら最近の東野作品は大小の差はあれ、物足りなさがつきまとった。オーバーな売り文句が踊り、「これは面白い」と思ったら10年前の作品だったりで、満足度は決して高くなかった。 本作品は久々に会心の出来だ。テーマが明確な上に無駄がない。追われる側、追う側が展開によって変わりながら、クライマックスは強烈な緊張感で同じ場所に集結していく。東野作品の面白さはまさにこの展開と緊張感で読む手を止めさせないところにある。 一人目の犯人が序盤と言える段階で消えてしまうので、この後どうなるのかと思ったが、新たな登場人物が上手く絡んでくる。 満足の一冊、東野ファンならずともお薦めだ。 刑事の立場本作は、加害者側や被害者側からの視点では無く、刑事の立場から書かれたものだと受け止めました。 なので、ラストも「あれ」なのだと思いますし、トリック?も「あれ」なのだと思います。 さまよっている「刃」は刑事が所持している「拳銃」や「情報」なのだろうか。 それとも「刑事」自身なのだろうか。 辛くなった少年犯罪の被害者のやりきれない思いをテーマにしたサスペンスで 娘を殺された父親、犯人の少年の友人、事件を追う刑事や、 父親の復讐に協力する形になってしまった女性と、いくつかの視点で 描かれていて飽きずに最後まで読み進む事ができました。 とても重いテーマで、色々と考えさせられましたが… 少年達の凶悪さを描く上で必要なのかもしれないけど 描写が行き過ぎなような気がしました。 もう少し、なんか他の方法で表現して欲しかったです。 |