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続 スカートの風―恨(ハン)を楽しむ人び... |
| 呉 善花 - 角川書店 価格 ¥ 520 | |
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続 スカートの風―恨(ハン)を楽しむ人びと (角川文庫)呉 善花 角川書店 価格(new/used): 520 円 / 160 円 より 発売日: (1999-03) アマゾン売上ランキング: 76603 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 5件 他国を理解する努力は時として辛く苦しいが、収穫も大きい91年に発刊された呉善花女史の第二作のテーマは日韓の"いき違い"である。 日本人と韓国人は全然違う。習慣が違う。文化が違う。考え方も人間観も違う。 戦後民主主義的な教育を受けてきた日本人は「人は皆同じ。国は超えられる」と 単純かつ能天気に信じ込んでいるが、これほど傲慢と独善に満ちた態度もない。 国によって、民族によって人はまったく異なる。その前提を本質から理解せずして 相互理解などできないのだ。私はそのことを本書からあらためて学んだ気がする。 本書には筆者が体験を通して実感した、文化的背景からくる誤解の実例がふん だんに登場する。韓国人男性と交際経験のある女性から、私がしばしば聞くのは 「韓国人は食べ方が汚い。幻滅した」というものだったりする。それでわかれたと。 だが韓国ではそれが標準的食べ方であったりするのだ。文化的違いが、相手の 人格の判断材料につながってしまう現実。我々でもそうなのだから、反日教育を 植えつけられた韓国人なら、それはもっと顕著だ。日本人のふるまいを曲解して 「差別だ!」と思い込む韓国人は多い。知性に富み、日本で長く生活した筆者で あるからこそ乗り越えられた壁も、実際には高く厚いのだ。日本を理解するために 筆者が通った苦難の道と努力から、我々が学ぶことも多いのではないだろうか。 政府関係者も本書を参考にしては・・・?前作に続き読んだ。 前作は文化の違いなどが書かれていた。 しかし、当時と現状の違いがあるので「参考に」程度ではあった。 本書は韓国の人の内面などについて書かれているので、参考程度ではなく、「ほぼそのまま」だろうと思って読めた。 日本が韓国(朝鮮)を侵略したという事実だけを理由に、韓国の人が日本を恨んで・嫌っているのかと思っていたが、本書を読むとそうではないことがわかった。 韓国に感心を持っている人はもちろんだが、政府関係者や韓国とつきあっていく企業の人などは本書を読んでおくといいと思った。 日韓の文化比較、びっくりすることが多い処女作の「スカートの風」は日韓の文化比較の他に韓国出身のホステス事情という内幕ものの要素があったが、本書は文化比較に限定してこと細かく説明している。友人関係・夫婦関係・ビジネス関係における日韓の習慣の相違と、すれ違いが描かれる。また、日本にはない「恨」(ハン)の概念の解説も詳しい。 本書の中で最も印象的だったのは、ライフルを持って立て籠もった犯罪者の投降を呼びかけるために犯人の母親が呼び出されて拡声器から自分の息子に呼びかけることへの感想だ(176頁)。日本では良く行われていることだが、著者が、「韓国ではこのような母親の行動は絶対と言ってよいほど起こらない」と言い、「いいようのない怒りがこみ上げて来る」と書いているのには、びっくりした。著者は「社会では悪くとも自分いとって悪い子であるわけがない」と言っている。儒教精神が韓国の方が日本より強いこと(論語には「親は子のために隠し、子は親のために隠す」とある)、および日本の母親の影響力の強さから来ることなのだろうが、このパラグラフを読むまで私は母親による説得はてっきり全世界で行われているとばかり思っていた。 『行き違い』を克服して対等で健全な関係を新鮮な驚きと感動を与えてくれた著者の処女本『スカートの風』に続く本書にもまた、見かけは全く区別のつかない日本人と韓国人(韓国人が『朝鮮人』と呼ばれるのを嫌がっていたとは)の文化的・慣習的違いの無知による「行き違い」について胸落ちのすることが沢山書かれている。 私の通った高校のある山口県萩市は知る人ぞ知る古い伝統ある陶器・萩焼の町であるが、藩主毛利輝元によって招致・厚遇された朝鮮人陶工らは、人間国宝・11代三輪休雪のようにいまも綿々と続く大陶芸家の宗主家として尊敬されている。一昔前は私も左翼思想に染まって「どうせ『招致』じゃなく『拉致』して来たんだろう」くらいに思っていた。が、呉氏のいうように韓国では「技術者」「工芸家」などが軽蔑されているということを知ってから、作家が作品一つ一つに「伝統の技」と「魂」を込め、そのことに誇りを持つという伝統がある日本で才能を遺憾なく発揮した陶工たちは、むしろ幸せだったかもしれないと思うようになった。日本では庶民に至るまでそういう素地があったからこそ、世界の『技術大国』として認知されるまでになったのだと思う。そうではないからと韓国を馬鹿にするのではない。「日本にはこういういいところもある」「これが日本人のやり方・考え方だ」と自信を持つことは卑屈でない対等の国際関係を目指すものにとって基本的姿勢であるべきだろうと思うのだ。 自分を知るにも良い一冊もともと本書はどちらかというと韓国人の異質性について語られている部分が大きいが、日本人と韓国人との違いを指摘する箇所から、日本で育った私の様な日本人は自分達の異質性に気づかず、どこへ行っても自分たちは理解される物だと考えがちであるがそうでないことを理解させられる。 もちろん、日本人とは違った韓国人の考え方を知るにも良く、彼らとつきあうならば事前勉強としてとても良いだろう。 |