天使の牙〈上〉 (角川文庫)

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天使の牙〈上〉 (角川文庫)


角川書店

価格(new/used): 600 円 / 1 円 より
発売日: (1998-11) アマゾン売上ランキング: 173018 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 13件

びっくり仰天
近年まれにみる仰天な作品でした。
たぶん、男性と女性では、感想が違うのだと思います。
脳が残った不細工な女刑事と、体が残った美人の女。
不細工な女刑事の脳を美人の脳に入れて、捜査開始!

そのラストが、

「ブサイクだったのが、美人になってよかったね」…、ってあなた…。
それは、ないでしょう。ディズニーの「美女と野獣」で、野獣がいきなりマッチョな王子様になったときをはるかにこえるありえないラストで、感動も何もありませんでした。
苦悩の恋愛刑事物語
肉体と脳が入れ替わる
そしてその相手は刑事に終われる奴の情婦
飛鳥刑事はその苦悩の中
元相方の刑事とどうかかわって行くのか
架空の中のこことではあるが
人の心理を衝く大作長編恋愛ストーリー
漫画なら星5!
新宿鮫シリーズと佐久間公シリーズを読んだ後、これはあまりに漫画っぽい。ご都合主義のストーリーも随所に展開されており、書籍で言えば、シドニー・シェルダン的。ミステリーのハーレクィーン。

仁王はとても魅力のある面白いキャラ。明日香もアスカもとても良い人なんでしょうが、ヒロインとしての抜群の魅力は感じません。今後美しい仮面をつけたアスカを期待したいと思います。大沢さんは男性を描くのがお上手です。

この小説では、脇役の仁王の幼馴染みが余りに哀れです。また、全ての主たる筋書きを書いたと言える芦田課長が単に正義の強力な味方なのか(そうなんでしょうけど)、自分勝手な人なのか、あそこまで強烈な人なので、もう少し芦田を読みたかった、と思いました。
悪の主役、君国は少しかっこ悪すぎですね。彼は最後、ハーレクィーンしていました。

それでも大沢さんの本は安心で読んでしまいます。買って損はないということです。そこがすごいところです。本当は星は3つ半です。これが漫画なら星5。きっと天使の爪も買ってしまうでしょう・・・・・

本当の自分
頭は以前のキオクが残っていても体は別人。
家族も恋人も、明日香は死んだと思っている。
孤独な上に敵から追われる。
信用できるのは、自分の頭だけ。体はまだ、動かし方がよく分からない。
別人の体を持つ自分は明日香?はつみ?

ハードボイルドは、無口な男性が、一人で事件解決をする印象があります。
本作は、女性が主人公のため、話の印象も、やわらかいです。心情も丁寧に描かれていて、新しい自分と以前の自分との折り合いをどうつけていくか悩む姿に共感できます。

体が入れ替わることで、明日香の考え方や価値観が変化していく過程が見所です。
面白くて一気読み!
脳移植という驚きの方法で、河野明日香はよみがえる。しかし、体は神崎はつみのものだ。なぜ自分がこうまでして生かされたのか、その理由に苦しみながら、彼女は徐々に君国を追い詰めていく。恋人だった古芳、彼は敵なのか?悩みながら明日香は突っ走る。息詰まる展開は、この本を一気読みさせてしまう。単なるハードボイルドではない。人間の孤独、悲哀が織り込まれ、この作品をより深いものにしている。文句なく楽しめる一冊。