日本以外全部沈没―パニック短篇集 (角川...

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日本以外全部沈没―パニック短篇集 (角川文庫)


角川書店

価格(new/used): 580 円 / 1 円 より
発売日: (2006-06) アマゾン売上ランキング: 60290 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 7件

パニックに直面すると、その人の本性が出る
SF作家でもある筒井康隆の初期パニック短編集です。
1970年代に書かれたものが主なので、現在の視点から見ると、
若干、違和感や古い感じも否めませんが、逆に当時の時代背景を鑑みることも出来、
たっぷり楽しめます。

表題作の『日本以外全部沈没』は、言わずと知れた小松左京の『日本沈没』へのオマージュで、
日本以外の国が全部沈没して、狭い島国の日本に、諸外国から大勢の外国人が押し寄せるという内容。
当時の政治家や著名人が、とあるバーにひしめきあい、それぞれの主義主張を
繰り広げたりするんですが、最後の大オチまでテンポの落ちない快作です。

この他にも、関西風未知との遭遇を描いた『ヒノマル酒場』。
当時の農協の厚顔無恥ぶりをパロディーにした『農協月へ行く』。
60年代の学生闘争に対するアンチテーゼの、『新宿祭』の『日本列島七曲り』
など、どれも短くとも読み応えのある作品ばかりです。
また、どの作品もパニックをテーマにしていますが、
そーゆー局面におかれた人間の醜い本性のようなものを描きつつ、陰鬱にならないように
スラップスティックなラストで昇華させていて、読後もサッパリとした感想を持てます。
今の日本が出来上がった背景なんかも想像できたりして、楽しみ方が膨らむ本です。
日本沈没を呼んだ後では・・・
「日本沈没」を読んだ感動の後に読書。

笑えはしましたが、「日本沈没」の緻密な内容と比較するとやはり物足りませんでした。
現在途中辞め中。時間を置いて読んでみます。
理性
全11編の短編集。
タイトルになっている「日本以外全部沈没」は、小松左京の「日本沈没」をパロディ化したもの(田所博士が登場します)。
先に小松左京「日本沈没」をご覧になると雰囲気をよりつかめると思います。

圧倒的に異常な事態を前提として、進退窮まった人間の悲喜こもごもをブラックユーモアを交えて描く。
人間と動物を区別する最たるものは「理性」の有無ではあるが、それだって「理性」を維持できる環境があってこそのものである。
「理性」さえも吹っ飛ぶ異常な事態を前にしては、人間と動物なんてまさに紙一重なのかもしれない・・・。

読後感は「最終兵器彼女」と似たものがあるが、あれにブラックユーモアを付け加えたものと表現したほうが適当だろう。
残りの10編もそれぞれに面白いので、買って大満足の1冊でした。
ヒノマル酒場
大阪に突如現れたUFO。宇宙人は庶民の食生活を調査士に来たといってヒノマル酒場へやってくる。ヒノマル酒場の人々はTVで報道を見ていたが、それがどっきり番組だと思い、宇宙人を殺してしまう。そして、先行の宇宙人の信号が消えたことを知った次の宇宙人がやってきて。。。

どの短編も"えっ、そんな展開!?"と意表をつかれます。細かいことは考えずに読みましょう。
割と面白い
素直に笑えた。
世界の有名人が時代関係なく入り乱れて
あ〜だこ〜だと喧々諤々。
生き延びるためになりふりかまわずやってるんだけど、
実際にこの人たちがこの作品読んだら
腹立てるだろうなぁ〜。
想像するだけでもおかしいんですけど。

最終的には・・・・なんだけど、
じゃぁ〜結局最後はみんな一緒に・・・なんだよね〜。

短編集でいろんな作品が読めます。
どれもその当時の世相に対して斜めに見ているような感があって
ブラックユーモアに溢れています。

個人的には「農協月へ行く」とか「黄金の家」が面白かったです。