作家的時評集2000-2007 (朝日文...

- 朝日新聞社 価格 ¥ 735
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作家的時評集2000-2007 (朝日文庫 た 51-1) (朝日文庫)


朝日新聞社

価格(new/used): 735 円 / 179 円 より
発売日: (2007-10-10) アマゾン売上ランキング: 50788 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.0 / 総数: 4件

同時代を生きる喜び
ストーリーテーラーとしての高村薫も好きだが、 社会の道化、批評家としての高村薫のことがとても好きなので、この本はとても嬉しい。

高村薫の視点はとても鋭く、指摘する言葉は深く正鵠を射る。

人類が共有する、「言葉」「教養」をマキシマムに駆使して 具体的に人に伝えようとする
姿は感動的だ。

同時代に 日本人として過ごしていることに喜びを感じる 一人です。
悪文のせいで
 高村薫の文は、悪文である。年々ひどくなる。
 彼女はものすごく頭が良いし、書いている事も内容があるせいで、そのことに気づかない人もけっこういる。しかし、ちゃんと文章を評価できる人は皆、ちょっと程度が酷いのではないかとまで言っている。

 彼女の悪文は、小説を書く上で、ある種の利点となっている面もある。
 無骨で真面目でくどい表現が、重厚なイメージをうみ、犯罪の重苦しさを強く実感させる。

 しかし、この本のような時評集だと、どうか?

 彼女の文章はまわりくどい。これは、同じ事を書くのに、他の人より多くの字数を要するということである。
 コラム型の文の場合、字数の上限が決まっている。すると、同じ字数で、彼女の書いた内容は、どうしても薄く乏しくなるのだ。
 うだうだ重そうな文章で、しかしあまり内容がない文ができる。最悪だ。

 この本は間違っている。
 高村薫に文章を頼むとき、字数制限などというせこい事をやってはならないのである。
「言葉」へのこだわり
高村薫の時事評論集。小泉内閣の時期に書かれたものがほとんどで、著者が小泉さんの非論理的・短絡的な発言に強い違和感を持っていた様子が伺えます。その小泉さんが国民からは強い支持を得ていたことへの戸惑いと、日本人全体が思考の基盤としての言葉を失っているのではないかという問題意識。複雑で曖昧な世界を理解し正確に伝えるための道具として「言葉」にこだわり続ける著者の強い思いが出ている一冊だと思います。
舌鋒するどい文庫オリジナルの散文集
ミレニアムに浮かれる2000年の年始から安倍首相が退陣する2007年の中頃までに、著者が新聞や雑誌上に発表した評論をまとめた文庫オリジナルの散文集。
ひとつの文章は数ページに満たないものばかりであるが、淀みのないもの言いと理路整然とした論調で書かれているため、たいへん読みやすく解しやすいものばかりである。
巷を賑わわせた時事はすべからく網羅されているので、この数年間のできごとを回顧しながら読むことができた。