遁(に)げろ家康 (上) (朝日文庫)

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遁(に)げろ家康 (上) (朝日文庫)


朝日新聞社

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発売日: (2002-01) アマゾン売上ランキング: 259964 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 2件

小心者家康と家臣のサクセスストーリー
家康が、家臣団に支えられ、運命に翻弄されながら
成り上がるサクセスストーリーです。

戦国の覇者家康が小心者として描かれており、
ともすれば家臣に操られながら、
ともに「家」を成長させていくさまには
小説に書かれる従来の家康像にはない面白さがあります。


本作は司馬遼太郎「覇王の家」との類似点が指摘され絶版回収となっています。

池宮氏本人は相当に司馬氏を深く尊敬し相当に影響を受けていたようです。
音楽の世界などでも大好きなアーティストとコード進行や
メロディが似通ったりするものも多々ありますが、
それでも似た中にも自信のオリジナリティが光る珠玉の名作は多々あるのも事実。

悪意を持ってまねたのならともかく、当人が深く尊敬し、
好きが高じて似通ってしまった部分があるなら、
我々読者としては両作品ともに味わい楽しむくらいの趣が欲しいもの。

細かく検証されているサイトもありますが、
無粋だなと感じるのは、私のひいき目でしょうか。
似てると言っても別段、微に入り細に入り同じなわけでもないわけですから。


なにがどうあれ、本作自体は大変面白い作品です。



求む!
司馬さんの「覇王の家」が下敷きなのは確かでしょう。でも、歴史的司馬作品と活写的池宮作品とはやはり趣が違う、と思うのは私が池宮ファンだからなのか・・・
おもしろきことを目的にえがかれた作品、ゆえに「覇王の家」の「勉強になりました」という読後感とは異なる。『とてもおもしろかった』それでいいではないか、大切なことではないか。
ならないかなぁ。