吉本興業女マネージャー奮戦記「そんなアホ...

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吉本興業女マネージャー奮戦記「そんなアホな!」 (朝日文庫)


朝日新聞社

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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 3件

「やっさん」を語れるのは、木村政雄と「まっちゃん」だけ
 まだ「やすしきよし」が現役で漫才をやっている頃、まっちゃんこと松岡さん(著者の旧姓)は吉本興業に入社しました。まだ、女性マネージャーが珍しい時代です。先輩や仕事先の人からチヤホヤされながら新入社員生活をエンジョイしていた著者ですが、あのやすし師匠の担当になり、さんざん苦労させられながら成長していきます。

 本書には、著者の成長の姿が驚くほど赤裸々につづられていました。どれくらい赤裸々かというと、この新入社員がイヤな女に描かれているのです。
 入社したばかりの頃は、チヤホヤされることを当たり前のように感じる甘えた新人でした。少し仕事を覚えると、電話を切ったあと「この人、仕事する資格ないわ」と文句だけは一人前に。後輩が入社してくると、ロクに面倒も見ないで「今年の新入社員はまったく!」などと、他の会社の人にまでグチりまくります。

 やなヤツですねー。
 こんなヤツが後輩にいたら、こっちも感情的になって怒鳴りつけたりするかもしれません。
 著者が偉いのは、その都度、少したってから反省して人間関係を改善していくところです。「やすしきよし」を育てた伝説の木村マネージャーからも信頼されるようになり、担当するタレントからも頼られるようになっていきました。
 生き生きと成長していく著者がまぶしいくらいです。
 とうとう、仕事をしながら酔っぱらっている横山やすしを涙ながらに殴ってしまう、という熱血マネージャーになりました。

 まだ結婚退職が一般的だった時代のこと。ひと時の専業主婦生活を楽しんでいる著者の元に横山やすしの訃報が飛び込んできました。
 著者の胸に去来するのは、「最後にもう一度会っておけばよかった」という後悔と、「落ちぶれた横山さんを見なくてよかった」という、相反する気持ちでした。

 きっと、「やっさん」を語れるのは、木村政雄と「まっちゃん」だけなのでしょう。
サラリードマンからビジネスマンへ
サラリードマンの思考ではない、お金を会社にもたらすビジネスマンの思考法がわかる。

たぶん本人の意図とは違うであろうが、この本を読むことによってお客様の対応、上司への対応、そして部下への対応とかなりのパラダイムシフトが起こる。無意識のうちにサラリードマンになってしまっている方へ、本という低刺激な媒体ですが、何度も繰り返し読んで思考法を染み込ませてみてください。ちなみに著者のHP、メルマガなども出しているそうなので要チェキです。

殴打?
「あの横山やすしを殴った女」
と言われる(?)元・横山やすしマネージャー大谷由里子さん。
吉本興業入社から、退社→やすしさんとの別れまで
濃~い会社員生活を綴った本です。
エッセイというより、ノンフィクション小説のような面白さ。
そして芸人たち、吉本の社員たち、みんなが
真剣にまっすぐに仕事をしている姿が胸をうちます。
働く女性として、ものすごく元気をもらえた1冊です。