昭和陸軍の研究 上 (朝日文庫)

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昭和陸軍の研究 上 (朝日文庫)


朝日新聞社

価格(new/used): 1,260 円 / 780 円 より
発売日: (2006-02-07) アマゾン売上ランキング: 75377 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 7件

半世紀を過ぎてもなお
太平洋戦争 子供の頃から怖い戦争だったと聞かされどうしてそんな戦争をしてしまったのかと不思議に思っていました。
この本では昭和陸軍の視点から、先の大戦を解説していますので、昭和陸軍の欠陥を余すところ無く指摘しています。
ただ、昭和陸軍に先の大戦の責任を課そうとするあまり、すべての責任が昭和陸軍にあるように書かれています。陸軍の暴走だけで本当に日本は負ける戦争に突入して、幾多の戦場で多くの日本人を犠牲にしたのでしょうか?

日本の帝国を操った本当の黒幕 帝国を滅亡に追い込んだ日本の黒幕から世間の目をそらせ、すべての責任を陸軍に押し付ける そんな意図に操られた著者の姿を行間に感じました。
すばらしい。
テレビで戦艦大和の特集を見ているときに「あー、俺は太平洋戦争のことは
断片的であいまいな知識があるだけで詳しいことは何もしらんなぁ。」と気づき
購入したのがこの本。
あの戦争は、陸軍が暴走したために起こったとはよく聞くが、本当にそうなのか、
そんな単純な話しなのか。
その経緯が西南戦争〜満州事変〜日中戦争〜太平洋戦争という流れで詳細に描かれて
いて夢中になって読んでしまった。
なかでも、同じ陸軍といってもいわゆる参謀本部の作戦参謀達と現地の兵士達の立場の
ギャップには驚きを感じてしまった。

かなり分厚い本だけど、内容的にもそれだけの密度と重さを伴ったすばらしい作品に
出会えたと感謝しております。
著者の主著がついに文庫化!
高くて手が出なかった著者の主著がついに文庫化!
絶対に買いです。
本気で日本人全員がまづは本書を読んで様々に感じてほしい!
心からそう思える真の名著だと思います。
さまざまな立場の当事者達の膨大な証言/メモをベースに、それぞれが
相対した状況や視線をたどり交錯させて像をむすぶ歴史の姿は、教科書
や兵士の証言集、参謀個人の自伝等とは全く異なる迫力を帯びています。
上下巻あわせ1300頁ほどもある大著ですが、読み終えたときに自身
の太平洋戦争観が深まるのを感じると思います。頑張って是非挑戦して
もらいたい。特にもう親や祖父から戦争体験の片鱗さえ感じる機会のな
い若い方には色眼鏡なく絶対に読んでほしい一冊です。
次代へ受継がれるべき戦争観
膨大な資料検証と関係者への取材に基づく精緻な史実の再構築。そこには一貫して一人一人の兵卒・下士官・将官らのまなざしが宿る。その視線の先にある問い、すなわちあの戦争が何故戦われなければならなかったのか、その問いに対する答えは、昭和陸軍という組織の病理、そして個々の指導者に帰すべき責を今一度省みることによってしか見出すことができないというのが著者のいう「自省史観」であろう。左右問わずあらゆる立場の人に読んでもらいたい。日本人が共有すべき歴史認識のひとつの断面を与えてくれる本である。
蛇足ながら、今日喧しい教育改革論いわく「戦後教育のために日本人は堕落した」「エリート教育こそが今求められる」云々。このような手合いには、陸軍幼年学校・士官学校・陸大と超エリートコースを歩み、幾万という部下を死地に追いやりながら畳の上で安楽に死んでいくようなエリートを作った帝国日本の「エリート教育」をどうご覧になっているのか、まずご意見を伺いたいものである。
内容はいいんだけどね....
 良い本だと思います。よく調べてるし取材してます。旧軍人に会いまくってる。ここまで取材してる人、他にいないと思います。
 一般的に知られていない話がずいぶんと載ってます。張鼓峰事件で捕虜になった兵士が17年間も捕虜生活を送った上、日本に帰国したら恩給を支払われるどころか抑留の対象外とされ、国に冷遇された話。「きけ、わだつみのこえ」での遺書が有名な上原良司の遺族への取材。陸軍の元高級将校が戦後は米軍の走狐になった話。軍人恩給のカラクリ批判。知らないことばかりでした。
 筆者の視点はすばらしいと思います。あの戦争を無責任に始めた軍人たちの怒りに充ち満ちていて、その姿勢に私は共感します。

 だけどね、文章が稚拙なんですよね。取材しまくった、という自負が強すぎるのでしょうね、すぐに「私は当時の関係者に戦後会った」と書いてしまい、話が飛んでるとこがあります。ちょっと収拾がついてない。なんでこの人の話が出てきたのか分からない。また、「私はこう考える」という分析には、どうも納得できないものもありました。
 どうでもいいとこでは、陸軍の研究なんだからゼロ戦に1章割いちゃいけないでしょ、あれは海軍なんだから、というのもありますけど。
 というわけで、内容的には堂々の星5つなんですけど、文章力をマイナスして3つです。すいません。
 でも、読んで損はしない本だと思いますよ、お薦めします。