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街道をゆく〈28〉耽羅紀行 (朝日文庫) |
| - 朝日新聞社 価格 ¥ 588 | |
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街道をゆく〈28〉耽羅紀行 (朝日文庫)朝日新聞社 価格(new/used): 588 円 / 94 円 より 発売日: (1990-08) アマゾン売上ランキング: 16941 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 2件 済州島ゆかりの人々に向ける著者の暖かなまなざしが清々しい1冊です朝鮮半島の南に位置する済州島についての紀行文です。「街道をゆく」シリーズの1つの楽しみとして、著者が同行した人々の性格や所作を、非常に好ましく描いていき、こちらまで素敵な気分に浸れることがあります。今回も、済州島出身の玄文叔氏、姜在彦氏という人物的にも、そして、業績面でも素晴らしい人々を、著者は暖かい筆致で描いており、清々しい気分にさせてもらいました。 何か、読後感が、他のシリーズの本に似ているなあと思ったら、「台湾紀行」のような感じといえばいいでしょうか。著者のいつもながらの、膨大な思索量と、暖かなまなざしに触れることができる面白い1巻です。 文句無しに面白い耽羅、「タンラ」、あるいは、「たむら」。 すなわち、済州島のことである。 そこは韓国唯一のミカン栽培地、という紹介から始まって、じっくりその独特の文化のひだを分け入るように、司馬氏の筆は進んでいく。 身近な韓国というだけで、充分に興味深いが、司馬氏自身が、念願の旅先のひとつとして思いつづけていた土地、というだけに、冷静ながらも熱のこもった観察・発見の文章を堪能できる。 良き道案内として、姜在彦(カン・ジェオン)氏を得て、文献と耳学問との両方向から、済州島――ひいては韓国、日本、モンゴル――の実態と関連性が、ふかく、だが平易に、解き明かされていく。 韓国における流罪の地であった、ということからの連想で、菅原道真の生涯を振り返る相当長い脱線も、転んではタダでは起きぬという中身で、それはそれで面白く読める。 |