にせユダヤ人と日本人 (朝日文庫)

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にせユダヤ人と日本人 (朝日文庫)


朝日新聞社

価格(new/used): 459 円 / 1 円 より
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専門家でなくても、調べればいい
筆者は日本のことを知らないとかいう意見が出ていますが、そういう批判は本書が出た当時の論壇にもあったのです。
それに対して、専門家ではないと筆者自ら謙遜して言っている言葉尻をとらえてそういうことをいうのなら、では具体的にどこがどう間違っているのか指摘できるのか、たとえ専門家でなくても調べられる原典資料にはすべて当たって裏をとってある、学問に携わる者として当然ではないかと反論しています。
再反論は、見たことない。

それにしても、未だに山本七平著と公開されたとはいえ、「日本人とユダヤ人」が正体を隠すというアンフェアな発表の仕方をしたのか問われないで(発表当時に日本人名でこの内容の本を出したらたちまちウルトラ右翼のレッテルを貼られて葬られていただろう、とアメリカ人でも指摘しています)、のうのうと再販されているのだから、それだけ日本社会は確実に自浄力をなくしているのでしょう。
不思議な不思議な出版業界
きわめて理知的で深い教養に裏打ちされた快挙。
「日本人とユダヤ人」が、根拠の薄い一般論で書かれているのと対照的。
それにしても、翻訳をするときは、構文をきちんととれなくては成らない、ということさえ知らない七平氏が翻訳出版をやってのけるニッポン出版業界の不思議。例えば編集者は、「50年代にはじめた研究に30年代に再び取り掛かった」という言いまわしを見て、ピンとこなかったのでしょうか。
『日本人とユダヤ人』を読んでしまった人のために
読後感
私は、『日本人とユダヤ人』の著者(ユダヤ人だというが、本当は日本人ではないか)・内容(一例を挙げると、水と安全は日本の歴史上本当にタダだったのか)ともに疑問に思っていたので、この本を読んで多少溜飲が下がった。もっとも、この本の内容が絶対に正しいと言うつもりはないが、考える素材としてはよいと思う。
対象者
『日本人とユダヤ人』を読んだ人。それ以外の人がわざわざ買う必要はない。内容が悪いというわけではないが、反論本はその素材となっている本を読まないと意味がないからである。
結論
反論をしたというところでは価値があるが(星5つレヴェル)、この本だけの価値があるわけではないので(星3つレヴェル)、星4つ。
日本史が・・・・
下の人が言っている通り、日本史の知識が酷過ぎる。日」本社会の構造の論述に関してもひどい。著者が唯物史者なのは左派だからしょうがないにしても、文明論的な考えを全く持ってないのはちょっと・・・。

日本教というのはトインビーのいう日本文明的な特質の一つとして列記として存在するものであり、この人のように人間の基本的にどこも似たり寄ったりという風なマルクス主義史観は間違っている(本人は否定しているつもりらしいが、明らかにそのような理想主義的な史観が読み取れる)。例えば日本の仏教とそれ以外の国の仏教は余りにも違いすぎる。

とはいうものの、それ以外については非常に明確かつ論理的な批判を繰り広げており、作者の の良さを実感できる。
山本批判書と読むのには面白い。ただし日本に関する記述には注意が必要

「論破する」のお手本に
中山治氏が、「日本人とユダヤ人」のいいかげんさはとっくに明らかになっているという趣旨で本書を挙げていたので、読んでみました。...確かに。外堀も内堀も埋めきったうえで、完膚なきまでに相手を叩き潰している点で、「論破モノ」の最高峰だと思いました。切れ味の鋭さは、日垣隆の「『買ってはいけない』は嘘である」に匹敵し、毒の強さはそれを上回るかもしれません。それにしてもこの人、教養ありすぎ。一流の学者っておそろしいです。