僕とライカ 木村伊兵衛傑作選+エッセイ

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僕とライカ 木村伊兵衛傑作選+エッセイ


朝日新聞社

価格(new/used): 2,100 円 / 1,148 円 より
発売日: (2003-05-17) アマゾン売上ランキング: 54387 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 1件

懐かしい日本の姿
  小学校3年の時、浅草公園の大道で、オモチャの様な名刺判の零判カメラと付属品一式を、3円50銭で買って、浅草の12階や五重塔を撮していたのが、写真との関わりの切っ掛けだとか。この本は、傑作写真を随所に鏤めてライカを愛した報道写真家の写真人生と写真論を語ったエッセイ集だが、徳川夢声との対談で、最初は、箱屋(芸者の三味線持ち)になろうとして駄目になったり、第二志望の役者は、女形が良いと言われて残念した話など人間木村伊兵衛の裏話など内容豊かで面白い。

  戦後の混乱期、カルティエ・ブレッソンの報道写真に触発されて、日本人として今日の世界をどこまで表現できるのかに挑戦するために、報道写真家に専念する決心をして、ライカを小脇に抱えて真実の報道写真を追求し硊??けた一人の巨匠の生き様とその写真集が、あの激動期の昭和の日本の姿とダブって感慨を呼び懐かしい。

  半世紀前の写真「秋田おばこ」の美しい乙女の写真を見て感激したのが、木村写真との最初の出会いだが、瞬間撮影に依って被写人物の内面の性格を表出するために命をかけた木村の文豪や画伯等のポートレート写真は、実に感動的である。

  歌舞伎には良く行くので舞台写真を鑑賞する機会も多いが、木村の六代目尾上菊五郎の雅美、扇雀(現雁治郎)のお初の艶姿、河原崎長十郎の弁慶の迫力、これらの写真を見るだけで、木村の凄さが分かるし感動を呼ぶ。

  

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