歌舞伎 ちょっといい話 (岩波現代文庫)

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歌舞伎 ちょっといい話 (岩波現代文庫)


岩波書店

価格(new/used): 1,260 円 / 796 円 より
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歳月の重み
「ちょっといい話」のシリーズで数多くの読者を持つ戸板康二が、晩年の10年間、歌舞伎座の筋書(プログラム)に連載したコラムの集大成が本書である。

 昨今、歌舞伎や寄席に若い人が増えた。決して悪いことではない。それが一時のブームに終わらないことを希う。
 古典芸能の楽しみというのは、数十年のスパンで藝が師弟あるいは親子の間で伝承していくことを見守り、現在の舞台に、数十年前の名人の面影を再見することである。
 長い歳月、歌舞伎を愛し続けた戸板氏の文章で、私はあらためてそのことを思い知った。

 軽妙にして深さこの上ない一冊である。私は1日でこの本をむさぼり読んだ。そして、これからの人生でもたびたび、頁を繰りたいと思う。