生きる意味 (岩波新書)

- 岩波書店 価格 ¥ 777
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生きる意味 (岩波新書)


岩波書店

価格(new/used): 777 円 / 10 円 より
発売日: (2005-01) アマゾン売上ランキング: 16597 位
新書 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 26件

ボーナスで悩んでいる方にお勧めです


 今年もボーナスが出たと思います。ボーナスの支給額が昨年よりも減ってし
まうと、自分自身の評価が下がってしまったような気分になりませんか。
 私たちは、子供の頃から数値で評価されています。数学で100点とっても、
英語で60点であれば「なんでもっと勉強しないのよ」と親に叱られてしまいま
す。
 自分の行動に対して数字が出ないと不安になってしまいます。
 一部屋に一台テレビがあって、ノートと鉛筆も充分にある日本なのに、時間
が充分に有ったときに、描く「夢」が無いのです。
 鉛筆のノートがあっても「夢」が描けないのは非常に寂しいと思いませんか。
 ボーナスの評価が人生のすべてでは無い事を教えてくれる一冊です。
「世界に一つだけの花」的世界観
「交換可能」である自分に生きる意味を見いだせない、という立脚点から著者は論を広げていく。
しかし、自分自身や心の病になった知人などの話しを聞いてみて、「交換可能であること」がどれだけ救いになったかを思うと(自分自身やひいては自分の悩みも、それほど大きなものではないという自覚は、非常に気をラクにさせるものではないのか)、そういう立脚点が普遍性を持つものなのかどうか疑問だった。
が、他の人たちのレビューを見て、著者と同じような思いの人がいるところを見ると、著者の立ち位置はそれほど妙なものでもないと教えられた。
ただ、私は心を病んでいた身内がスーパーでアルバイトを始めた時に「いま、私、社会の歯車になれている!」と喜んだことを忘れられない。歯車であることに疲れる人もいるのだろうが、歯車にさえなれないもどかしさの中で暮らしている人の方が重症なのだ。
「世界に一つだけの花」以上でも以下でもない内容であったが、こういう本が共感される社会というのは、ある意味、きちんと機能した社会なのだろうと思う。歯車になれない人間が少数派、というのは機能的な社会だろうから。
「覚醒のネットワーク」からの大きな成熟はまだ感じられず、今後に期待する。
誰でも幸福になりたい
もっと早くこの本に巡り合いたかった。

もう4〜5年もの間、生き辛さを抱えてのたうち回って来ました。

著者は「苦悩」とは自分の「ワクワクする」ことに気づく大きなチャンスだといいます。

成果主義、頑張った人に多くの報酬をという大儀のもとに強引に推し進められてきた弱肉強食主義への転換こそが、時代を覆う漠とした不安の根源だったのかもしれません。

奪われる安心の場、手段から目的へすりかえられる経済成長。その中で500兆円ものGDPをどれだけ成長させるかに腐心するのではなく、いかに再分配するかにこそ目を向けるべきだと説きます。数字信仰からQOL社会へというわけです。

本書が書かれた2005年よりも2008年の今になって一層の的を得ていることが確信されます。

今の苦悩を将来の希望につなげて生きたいと心から思います。
熱く共感するわけではないけれど・・・
高校生です。
この本を読んで熱く共感することがあったり、これから生きていくのに大きな支えとなるようなことがあったわけでは無いのですが、自分でも気が付かなかった無気力感の原因や(今まさに私がその渦中にいる)教育について、論理的に理解したり新しい視点を発見したりできました。
学生で、将来について考えるべき岐路に立たされている人は一度読むといいかも。
生きていくうえでの心の支えがわからないと感じるあなたへ
文化人類学者である上田紀行氏による現代の日本人の生き方に対する問題提起とこれからどうすべきかを提示した一冊。

現在の日本は高度成長期を終え、経済的な豊かさという精神的な拠り所を失ってしまった。それでもなお、大半の日本人は高学歴・高収入を目指し、「他人の目」を指標として空虚さの中で生きている。上田氏はまず、現在の日本の問題点として経済のグローバル化、政府の構造改革路線による貧富格差の拡大、数値を目標とした効率化の徹底などを挙げている。それに対して、これからの生き方のアイデアが示されている。理想のキャラクターとして釣りバカ日誌のハマちゃんが挙げられているのが面白い。

文章は平易だが非常にボリュームがあり、隅から隅まで読むとちょっと疲れてしまうかもしれない。それでも、現代の経済の閉塞感、ぎすぎすした社会に疲れ、悩みながら過している人にとってはこれからの生き方を考えるうえで何らかのヒントを得られるかもしれない。