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まず初めに、日本人である著者を信頼し取材を依頼した、預言者ムハンマド直系の子孫、ムスタファ.アル=メハダル氏に感謝したい。氏は異教徒である著者によくぞ写真撮影を依頼していただいた。 加えて、著者はこれに応えるべくよくぞイスラム教徒に改宗したと思う。こうして築かれた信頼関係がこの書を生んだといってもよいでしょう。
本書は大変貴重な巡礼紀行文であるとともに、人間のもつ信仰心とはいかなるものかをまざまざと見せつける書です。
イスラム教徒以外の世界中の人々は、イスラム教徒の聖地のことはまったく知り得ません。なぜならサウジアラビア政府は異教徒の観光目的の入国を認めておりませんし、まして聖地となればいかなる理由がありといえども異教徒の侵入を拒絶するからです。
しかし、著者はイスラム教徒に改宗したため、これが可能になったのです。
イスラム教の聖地について、これほど精密に記述した一般人向けの書は在しないとおもいます。
本書によれば、年に一度ハッジと呼ばれる大巡礼がこの地で行われ、世界中から約200万の人々がこのメッカに集まるのだそうです。200万の人々が「アッラーフ アクバル」のかけ声のもと一斉に同時に額づく光景は言葉に尽くせぬものがあります。
また本書には、メディナにあるムハンマドが埋葬されているモスクや、メッカの中心にあるカバ宮殿についても詳細に記述されています。
私は本書を読んで、世界中のイスラム信者は国籍や人種に関係なく、神の前ではみな平等であり、このメッカを中心にして強く結ばれているのだとつくづく感じました。
これは安すぎる値段だと思います。