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精神病 (岩波新書) |
| - 岩波書店 価格 ¥ 777 | |
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精神病 (岩波新書)岩波書店 価格(new/used): 777 円 / 70 円 より 発売日: (1998-10) アマゾン売上ランキング: 36222 位 新書 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 6件 妄想の内容の時代変化の話がおもしろいです。統合失調症は不治の病で一生服薬、と思いこんでいたが、考えを改めた。今では外来ですっかり寛解していて社会生活を送っている人も大勢いるようだ。いつまで服薬するのがいいかとか、統合失調症の経過のページが興味深い。中でも誘因について遺伝か環境かの項目がだんぜんおもしろい。統合失調症と社会の近代化との関係がおもしろい。昔と現代とでは妄想の中身でも大きく違ってきているようだ。私は、近年、脳内化学物質に注目しており、分子生物学的視点で統合失調症をすべて解説できる、と信じ込んでいただけにこの本はまた違う学問分野に開眼させてくれたのである。たとえば、脳には言語中枢などと並んで社会性中枢なるものが存在するのではないか?というのも興味をそそられる見解である。統合失調症はあくまで文明病なのではないか?という見解もおもしろい。最近の患者さんの話を読むと本当にそうかもしれないな、と思わず納得した。 専門書でありかつ入門書。著者の深い精神病に関する考察が、簡潔に現されていて非常に好感の持てる1冊です。専門書としても十分に通用する中身を持ち、しかも読みやすいので精神医学を学びたいと思っている人、精神医学に助けを求めたいと思っている人に最適です 分裂病患者として自分を知るための本私が精神分裂病に罹患したときに幸運にも最初に出合った本です。 分裂病の全体像を理解するうえでは、大いに参考になりました。 ただ、分裂病による犯罪の問題などは、あまり詳しくありません。 分裂病の影響のために犯罪を起こしてしまう人々がいるのは否定しがたい事実です。もちろん、100%分裂病によって引き起こされたことが証明された犯罪はありませんが。 精神分裂病のネガティブな部分には詳しくないという問題もありますが、それを差し引いても大いに評価できる一冊です。 精神障害者を語るつもりならば、最低でもこの本は読んでもらいたいものです。 言葉の端々に著者の温かさを感じる。タイトルは『精神病』であるが、中身は統合失調症について書かれている。 統合失調症について、医療だけでなく福祉についても触れられており、概観を知るのに適した本。 現代における分裂病の軽症化と、加齢による軽快化分裂病の本をなぜ読むかというと、それは「分裂病の心理学が人間にとっての自己と非自己について考える機会を与えてくれ」るからだろうと思う(P.47)。 笠原先生は『予診・初診・初期治療』がいまだ研修医や初心の精神科医の必携本になっているらしいが、この本でも原因は何かという探求をしつつも、よくわからないということを正直に明らかにした上で、50年に及ぶ経験をベースにした、やさしい語り口でご自分の分裂病理解を語っている。 強調しているのは、現代における分裂病の軽症化と、加齢による軽快化ではないかと思った。軽症化に関しては「伝統的な価値の体系から逸脱する行動や思考を青年たちがそれほど抵抗感なくやれるようになった現代では、現実を脱し現実をこえる世界を持つことを特徴とするこの精神病に独特の心理も、平均人の心理との間に昔ほど大きなギャップをもたなくなりつつある」(p.198)と平易に説明している。 これはもっと小ムズカシく言ってほしい部分もあるが、まあそうなんだろうな、と思う。 香山リカさんなんかも書いているけど、同じような問題としてエディプスコンプレックスの減少というのもどこかで関係があるんじゃないかと思う。ある一定の世代より上だと、オヤジというのは煙たいとしかいいようのない存在だったが、そうした鬱陶しさを感じる人たちの割合がグラデーションをかけるように少なくなっている。なんか個人的には気味が悪いのだが、まあ、これも流れなのかもしれない。 |