地球環境問題とは何か (岩波新書)

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地球環境問題とは何か (岩波新書)


岩波書店

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発売日: (1994-04) アマゾン売上ランキング: 49383 位
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地球環境問題(特に温暖化問題)の根本的構造がわかる
本書は、地球環境問題、特に地球温暖化問題、を自然科学と現代社会の中間にある、政治的性格をふんだんに含んだ領域として捉えています。筆者によると、地球環境問題が1990年代以降政治的問題として浮上した理由は、自然科学研究の内在的な発展ではなく、外からの要因、つまり政治的要因からであると論じています。具体的には、冷戦下の世界政治の興味は軍縮であったが、冷戦終了後に地球規模の脅威は環境であると認識されるようになったと述べています。また、地球温暖化問題は他の環境問題と異なり、観測研究の段階で不安定な要因を多く含んでいることを承知で、政治的決定を行っていく必要があると述べ、解決策として政策形成論のより一層の研究が進むべきであると述べています。私個人にとって新しかったことは、1988年が地球環境問題にとってのターニングポイントであるという指摘です。その年に、1992年の地球サミットのための枠組み転換が行われ、それ以後環境問題で覇権を握ろうとする国が出てきたということです。本書は、地球環境問題の構造を原点に立ち戻って解き明かしている良書だと思います。
未だ陳腐化していない
 よくある地球環境問題本かと思いきやさにあらず。筆者も書いている
ように、「地球環境問題とはどういう種類の問題か」ということについて、
地球温暖化の社会問題化から、地球サミットまでの科学と政治の関係分析
から解き明かした本である。
 政治学の側による政策論でも、科学の側による分析本でもなく、双方の

橋渡しができる筆者のような碩学だからこその視点を提供してくれる。