我と汝・対話 (岩波文庫 青 655-1)

植田 重雄 - 岩波書店 価格 ¥ 840
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我と汝・対話 (岩波文庫 青 655-1)

植田 重雄
岩波書店

価格(new/used): 840 円 / 150 円 より
発売日: (1979-01) アマゾン売上ランキング: 29364 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 3件

シンプルだがいい
人間の在りかたを徹底的に関係を軸に説明している。内容はとくに難しくないが、ブーバーのいうとおり、問題は内容にはない。関係から全てが始まり、関係をとおして人間は人間になる。本書を読みながら、いろいろなことが整理されていくような感じがした。
他者論の古典的名著でも今でもバリバリ
 他人とかそこらに落ちているものとか芸術作品とか、そういった存在が我々にはどのような経験となっているのか。そういう事を考えた本です。

 特に冒頭の小論文「我と汝」は大変読みやすくシンプルな内容ながら、現在でも依然としてこのトピックにおける最上級の思索となっているので、人文系の大学生なら是非とも一読するべきでしょう。

 哲学とか言われると難しいように思いますが、時代を超えて残る哲学のうち半分は極めて平明な言葉で出来ています。これはシンプル系哲学の見本のような本なので、考える事が好きな人は軽い気持ちで読んでみることを強くお勧めします。はい。

「はじめに関係がある」
ユダヤ神秘主義の流れを汲む作者の代表作。個人的には20世紀最上の哲学書だ。「神秘体験」「宗教的体験」「啓示体験」……こうした表現でもどかしく自覚している何かがある人ならば、この書は生涯の盟友となるはずだ。「我々が啓示として呼んでいる、<今、ここ>に現存するあの永遠の根源現象とは、いったい何であろうか」(P.137)。あるいは、「発語」の不思議さに思い当たる人は少なくないだろう。風景でもいい、動物でもいい、例えば海を見ていて、あなたはその名をまだ知らないかもしれない。言葉の錯乱に陥っていて、絶望の淵を彷徨っていて、言葉がもはや形と音を失っているとき、はじめて呼びかける人のように「う、み…」と発語するとき、奇跡のような心持ちになったことはないだろうか。さらにこの飼い犬と、あるいは愛する者と、「互いに呼びかけ合う」といった特別な体験、ごく一瞬なのだが永遠であるような体験。ブーバーは、これらを「我と汝」の対話的な関係という言い方で表そうとしている。モノに埋没した日常生活の中で、本来の生を見失わない確かな言葉がここにある。